2020年 福岡 ページ32
朝日side
役人「出陣のための転移装置をお渡しします」
そう言って渡されたのは一振一台の転移装置。
役人「そしてあちら線には何があるかわかりません。なのでこんのすけをつけます」
でも、このこんのすけも転送できるかわからないよね。
役人「お時間となりました。では、お気をつけて」
転移装置を使って出陣する。
すると、普段は感じないバチバチッと静電気のような痛みを全身に感じた。
痛みが消え、目を開くと、懐かしくも何処か違う福岡の町並みが見えた。
鶴丸「チッ。転移装置が壊れた」
日本号「おい。この時代は・・・」
壊れた転移装置の時代は、2020年になっていた。
転送された時代は2020年。
私たちの世界ではとっくに江戸時代は終わっている。
はずなのに・・・。
私が見た懐かしくも何処か違う福岡の町並みは、江戸のままだった。
鶴丸「これは驚いた」
朝日「この時代は確か、疫病が流行っていたよね」
日本号「あぁ」
朝日「それなのにこんなに城下町が活気付いて。おかしいよ」
物吉「あれ、新撰組じゃないですか?」
石切丸「本当だ」
太鼓鐘「ん?おい、あれって・・・」
物吉「朝日さん、ですね」
新撰組の一人が腰に携えていたのは、私だった。
それにあの人って・・・
朝日、日本号「「長政様・・・?」」
鶴丸「いやいやあり得ないだろ」
石切丸「長政さんの子孫なのかもしれないね」
鶴丸「あちら線、面白いな!」
朝日「でもどうして私を携えてるの?」
日本号「さぁな」
朝日「こいつ、自分が関係ないからって・・・」
物吉「取り敢えず、あちら線の刀方を探しつつ調査しましょう」
鶴丸「そうだな。別れるのは危険だ。全員纏まって動くぞ」
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作者名:兼さんの耳飾り | 作者ホームページ:http://yuzunoki
作成日時:2023年3月29日 19時