rainbow box！ 3rd

心配なのは ** ページ2

智洋


午後の撮影が始まったんやけど。




監督「カット！！重岡くん今のとこ違うよ」


重岡「 あ、すいません 、そうやった…」




ちょっとずつしげのNGが増えてって 、

カット数が増えるたび、それに応えるしげの声も小さくなって 。




監督「んー。１回休憩挟もうか。重岡くん煮詰まってまーす！笑」




監督さんが気きかせてくださって、
思わぬタイミングで１回休憩もらえることに。




神山「 しげ、楽屋戻ろ 」


重岡「 ん 、」


落ち込んでるかと思いきや 、
楽屋に着いてからもただソファでぼーっとしてる。


そんで、たまに思い出したかのように、小さい声で



重岡「 あ、かみちゃん足大丈夫 ？ 」


なんて。





んーーー。

きっと熱、上がってきてる。


さっきまでちょっぴり赤みがあった頬は青白くて、
たまにぶるっと、身体が震える 。


足元もなんとなくもつれてたし 。



寒気も、だるさも、だいぶきついはずなんやけどなぁ。







俺おらん方が気抜けるかなと思って自販機まで買いに出た 。



神山「 ん〜 。さっむ … 雪降りそうやな…」



やっぱ外は冷える 。

おもわずホットドリンク押しそうになる所をこらえて、
栄養ドリンクのボタンを2回押した 。






神山「 ただいま 〜… 寝てるか 、」


ソファには、寝るつもりはなかったんやろうしげが、
さっき座ってたそのままの姿勢で目を閉じてる 。




肩にブランケットを掛けて、机にドリンクを置いたら、
その小さい音で目を覚ました 。




重岡「 … え、 やっぱつらいん ？」


神山「 え？あぁ そういうわけちゃう 。いっしょに飲もう思って 」




目の前の栄養ドリンクを見て目を丸くしたしげ 。


ほんま今日は俺の足のことしか頭にないんやな。笑






スタ「 重岡さん神山さん、はじまりまーす」


楽屋の前でスタッフさんの呼ぶ声がする。




重岡「 よっしゃ、 いくか 」

だるそうに立ち上がって栄養ドリンクを一気飲み。



神山「 うん、いこ」


少しだけよたよたしながら前を歩くしげを見て心配してたら、



重岡「 あ、神ちゃん無理すんなよ 」


くるっと振り返って指をさされた 。

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