響く歓声 ページ28
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思わず、笑いを噛み殺そうと言葉につまった。
至もそれに気付いて釣られそうになったのか、顔を顰めて手で覆った。
その反応でみんなに緊張が走った様に気がした。見事な勘違い。嬉しい。
｢お、おい。本当に大丈夫なのか｣
｢う、うん。…ふぅ｣
深呼吸。
｢あのね。…………………見て、これ｣
｢母子手帳が二つ…？｣
貰ってきた母子手帳をみんなに見せる。
頭上には、はてなマークがみえる。
わかる。アタシもそうだった。
｢…なんで二つなんだ？｣
｢…これもみて｣
エコーの写真を見せる。先生に見方が分からないと聴いたら教えてくれた。
｢ここに黒いの二つあるでしょ｣
｢…ああ｣
まだみんなの頭には？？がいっぱい出てる。
すると太一が叫んだ。
｢…あーー！！！！｣
｢うるさい｣
｢へぇ、太一が一番に気付いたんだ。意外｣
｢え、え？え、ま、マジっスか？｣
｢うん｣
｢えー！！え、すご、…スゴいっス。触ってもいいっスか！？｣
｢もちろん｣
まだピンと来てない面々。
太一が一番に気付くなんて思わなかった。意外。
｢…おい、いい加減分かるように言え｣
｢ヒント。母子手帳は子供1人に付き一冊。今日新しく貰ってきた｣
｢一人一冊…。それが二冊あるって事は二人いるって…、！！！｣
｢ふふっ、双子さんだった｣
今回はちゃんと耳を塞いだ。至はモロに食らってた。面白い。
左京は魂が抜けてるみたいに口を開いてる。はぁ…左京かわいい。
｢ほ、本当に双子が…！すげぇ。触ってもいいっすか？｣
｢うん｣
｢…俺も…いいっすか？｣
｢ふふ、うん。…臣は？｣
｢……はは、俺もお願いするよ｣
｢喜んで｣
こんなかに子供二人いんのかよ！女ってすげぇな。やら、腹痛めて産んだ親に感謝だな。やら騒ぐ面々。
一人突っ立ってる左京に近づく。
それから左京の手を握りお腹にあてる。
｢左京。子供二人いるよ｣
｢…しんじらんねぇ｣
｢ふふ、アタシと同じ反応してる｣
｢…って事はつわりも、｣
｢多分そうだと思う。安定期に入ってるし、しばらくは大丈夫｣
｢…そうか｣
ズリ下がってた眼鏡を上げた左京。
まだ動揺してるみたい。
滅多に見られない左京に思わず笑う。
すると、お腹に違和感を感じた。
｢？｣
｢！…動いた、のか？｣
｢…たぶん｣
左京にも伝わったらしい。トンと軽い衝撃。
お腹から左京に目線を移す。左京もアタシを見てる。
びっくりして二人で目を見開いまま見つめ合った。
──
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勘久朗 - 左京さんをパパにして至さんを弟にして真澄を彼氏にしたい。 (2019年11月15日 23時) (
レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
勘久朗 - ヤバイ･･･好き･･･吐血する･･･真澄も左京もかっこよすぎ･･･真澄も左京も純愛･･･嫁にしたい･･･てか至さんの世話したい･･･(通常運転) (2019年11月15日 23時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ｢解釈の一致｣ってこういう事なんだなって思いました。尊いおぶ尊い。最高です。そして秋組もかわいい。読んでて心がきゅんきゅんしました。ありがとうございます。 (2019年3月19日 3時) (レス) id: ee1f3c5304 (このIDを非表示/違反報告)
しゆにだ(プロフ) - あぁ、左京さんとこんな恋したい。パパほしい。ほんとに夢のようだった ありがとうございました！！これからも頑張ってください！ (2019年1月16日 21時) (レス) id: cc0fafd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゆき - 左京さんの優しさとかっこよさ、満開カンパニーのみんなの優しさが伝わってくる小説でした！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年11月28日 1時) (レス) id: 07636e0f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡椒 | 作成日時：2018年4月22日 1時
