後はお二人で ページ21
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「……その、いざっていう時に嫌だって言っちゃって…」
「え、それだけ?」
「……うん」
意外とすぐに解決しそう。
二人とも初心の初心者だから、お互いの気持ちを優先するあまりって感じに拗れたらしい。
いづみに関することは、1回拗れないといけない決まりでもあるの。
「真澄にムラっと来ることないの?」
「それは、あ、るけど、」
「なら、抱いて欲しいって言えばいい」
「え、むりむりむり!恥ずかしすぎて無理」
「週に何回してるの?」
「先月に1回」
「え、」
もしかして、アタシ達が異常なのかな。
【左京アタシが月1にしたいって妊娠する前に言ってたらどう思う?】
【絶対に無理だ。襲う。】
だよね。おかしくないよね。あの左京がこういう事を言うって事はそれ程真澄は我慢に我慢をしてるということだ。すごい。
「いづみはそれで足りなくなったりしないの?」
「…思うけど、劇団の事考えると中々踏ん切りつかなくて…。1人でする様にはなったかな…。」
「え、1人で出来るの。………知らなかった。」
「え!しないの!?」
「左京いるし」
「あ、…そうだよね」
中々事態は深刻そう。真澄も溜まりに溜まってるし、いづみも溜まってるらしい。だけど、いづみがつい、拒んでしまってそれで白けちゃうって事か。
「いづみは真澄としてて気持ちいい?」
「えっと、真澄くんしか知らないから分からないけど1人でするくらいには気持ちいい、よ?」
「なるほど」
頑張れ真澄。お姉ちゃんが応援してる。
取り敢えず左京に連絡して迎えに来てもらう。
【10分後に迎えに来て。】
【随分と早かったな。】
【二人とも初心者だったから。コミュニケーション取れてなかったみたい。】
【なるほどな。】
これでよし。真澄も呼ぶ。
「もしもし」
『もしもし姉さん?』
「いづみの部屋にきて」
『分かった』
1分もしないうちに来た。早い。
「どうした?何かあった?」
「いづみがこども欲しいって」
「え!わ、私はそんな、むぐっ、……、」
いづみの口を抑えて話す。流石に呼吸出来るように鼻は抑えてないけど。
「えっ…」
「いづみから聴いた。恥ずかしくていつも嫌だって言うけど、本当はもっとして欲しいって。欲求不満で1人でしてる時もあるらしい」
「…ねぇ。それ本当?」
顔を赤くしたいづみは、少し間を置いて頷いた。
「甥っ子姪っ子欲しいから頑張って。それじゃ左京迎えに来るから」
2人を置いて部屋を出た。
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勘久朗 - 左京さんをパパにして至さんを弟にして真澄を彼氏にしたい。 (2019年11月15日 23時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
勘久朗 - ヤバイ・・・好き・・・吐血する・・・真澄も左京もかっこよすぎ・・・真澄も左京も純愛・・・嫁にしたい・・・てか至さんの世話したい・・・(通常運転) (2019年11月15日 23時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 「解釈の一致」ってこういう事なんだなって思いました。尊いおぶ尊い。最高です。そして秋組もかわいい。読んでて心がきゅんきゅんしました。ありがとうございます。 (2019年3月19日 3時) (レス) id: ee1f3c5304 (このIDを非表示/違反報告)
しゆにだ(プロフ) - あぁ、左京さんとこんな恋したい。パパほしい。ほんとに夢のようだった ありがとうございました!!これからも頑張ってください! (2019年1月16日 21時) (レス) id: cc0fafd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゆき - 左京さんの優しさとかっこよさ、満開カンパニーのみんなの優しさが伝わってくる小説でした!更新頑張ってください!応援してます! (2018年11月28日 1時) (レス) id: 07636e0f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡椒 | 作成日時:2018年4月22日 1時