甥っ子姪っ子 ページ20
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女風呂。
「真澄とはどこまで行ってるの?」
「え、ま、真澄くんとですか?」
「ふ、なんで敬語なの」
「えー、と…」
いづみの顔が赤くなった。リンゴみたい。美味しそう。意外といづみって初心。真澄は…、真澄も初心か。さっき一成と一緒に煽った会話を思い出した。
「よし、今日はいづみと寝る」
「えー!左京さんは大丈夫なの?」
「うん。説得する」
「大丈夫かな…」
「秘策があるから。取り敢えず、お風呂に軽く浸かって出よ」
「う、うん」
身体を洗い終わってお風呂に入る。長風呂はダメだって言われたから、100数えて上がった。
「左京と話してくる。いづみはまだ入ってていいよ」
「うん!分かった。気を付けてね」
「うん」
先にお風呂から出て着替える。
病院から帰る途中に左京が家から着替えやらなんやらを持ってきてもらった。
下着まで左京に選んで貰ったのは申し訳ないけど。
…左京はこういうのが好きなんだ。なるほど。
脱衣場を出ると廊下に左京がいた。
「ずっとここにいたの?」
「ああ。髪乾かせ。風邪をひく」
「…忘れてた。ドライヤー持ってくるから談話室で乾す」
「監督さんは?」
「もう少し暖まるって」
「分かった」
頭をバスタオルで巻いて談話室に入る。
何人か酒盛りをしてる。ソファに座ると左京が髪を乾かしてくれる。いづみはまだ来てない。多分いづみもあっちで髪乾かしてる。
「これでいいだろ」
「ありがと。…左京。今日はいづみと寝たい」
「…なんでだ」
ちょっと不機嫌になった。かわいい。
そのちょっと眉間にしわ寄せた状態で隣に座った。左京の手で遊ぶ。あまり大きい声で話すと酔っ払い達がうるさいからなるべく小さい声で話す。
「左京は息子か娘できたら嬉しい?」
「当たり前だ」
「じゃあ甥っ子姪っ子は?」
「?…考えたこと無かったな」
「いづみと真澄が頑張れば甥っ子姪っ子できる。だからいづみの相談に乗る」
「!…流石に話が飛びすぎだとは思うが、悪くねぇ話だな」
「アタシ達のこどもに真澄達の甥っ子姪っ子。絶対にかわいい。ほしい」
「…はぁ、しょうがねぇな。今日だけだ」
「やった。嬉しい。ありがとう。何かあれば左京と寝る」
「他所でお願いしたい所だが、子供のためだ。早めに解決してこい」
「分かった」
ちょうどタイミング良くいづみが来た。
これから2人だけの女子会と言うやつをやる。
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勘久朗 - 左京さんをパパにして至さんを弟にして真澄を彼氏にしたい。 (2019年11月15日 23時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
勘久朗 - ヤバイ・・・好き・・・吐血する・・・真澄も左京もかっこよすぎ・・・真澄も左京も純愛・・・嫁にしたい・・・てか至さんの世話したい・・・(通常運転) (2019年11月15日 23時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 「解釈の一致」ってこういう事なんだなって思いました。尊いおぶ尊い。最高です。そして秋組もかわいい。読んでて心がきゅんきゅんしました。ありがとうございます。 (2019年3月19日 3時) (レス) id: ee1f3c5304 (このIDを非表示/違反報告)
しゆにだ(プロフ) - あぁ、左京さんとこんな恋したい。パパほしい。ほんとに夢のようだった ありがとうございました!!これからも頑張ってください! (2019年1月16日 21時) (レス) id: cc0fafd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゆき - 左京さんの優しさとかっこよさ、満開カンパニーのみんなの優しさが伝わってくる小説でした!更新頑張ってください!応援してます! (2018年11月28日 1時) (レス) id: 07636e0f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡椒 | 作成日時:2018年4月22日 1時