なんでこうなったし ページ4
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今日も今日とてお仕事ですよ！高校からの付き合いだけど、めちゃくちゃ仲のいい親友とお昼ご飯を食べる。最近新しく個人利用できるように増設されたスペースが私達の本拠地になった。会社の愚痴から始まりお互いの恋人事情まで全部この子に筒抜けだ。
そういえば今日思ったより時間なくて飲み持ってきてないや。買ってこよ。
｢ちょっと飲み物買ってくるね｣
｢おっけー！いってらー｣
鼻歌を歌いながら角を曲がった。途端に身体に衝撃が。小さい悲鳴を上げて転んだ。…とても恥ずかしい。
｢すみません、大丈夫ですか？｣
｢え、……あ！はい！大丈夫です、ったぁ…｣
｢…大丈夫そうじゃないですね。取り敢えず場所移りますか｣
｢あ、はい…。すみません｣
え、え！！茅ヶ崎さんにお姫様抱っこされてるんだけど…！私重くないかな！？でも取り敢えずダイエットしておいて良かった…。
茅ヶ崎さんは近くの個室に入って椅子に座らせてくれた。
穴があったら入りたい。この歳になってこんな事されるなんて思わなかった。めっちゃ照れる。
｢時間が経てばそのうち治ると思うので…。茅ヶ崎さん本当にありがとうございます！私総務部所属のAAです。｣
｢いえ、俺がぶつかってしまったせいで怪我をさせてしまったので。…本当にすみません｣
｢え！あ！いいんです。こんなんでも意外と丈夫なので、気にしないでください、本当に！｣
｢でもそれだと俺の気が済まないので…。あ｣
眉毛を垂れ下げながらしゅんとする茅ヶ崎さん。とても顔が美しくて目に毒だ…。
そして、何かいい事を思い付いたのか、少し笑うと私の方をみた。顔がいい…。
｢お詫びとして、今度俺とどこかに出掛けませんか？｣
｢はい？｣
｢！良かった。空いてる日っていつですか？｣
｢え、あ、金曜日なら定時で…ってそうじゃなくてですね｣
｢それなら金曜日に飲みに行きましょう｣
｢スルーですか。……はい｣
｢はは、楽しみにしてます。そろそろ行きますか｣
｢え、？行くってどこに？｣
返事の代わりにまた持ち上げられる身体。
本当に何が何だか良く分からない。これは本当に現実なのかな。夢なのでは…？？
どこかに着いたと思ったら、聞き覚えのある声が。…わざわざ私達が使ってる所に連れて来てくれたの？
｢…それじゃあ、俺はこれで。金曜日楽しみにしてます｣
｢え、あ…｣
茅ヶ崎さんは返事をする前に行ってしまった。
この後めちゃくちゃ親友に問い詰められた。
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作者名：胡椒 | 作成日時：2018年6月9日 2時
