第96話 ページ2
『…』
キバナ｢待ってたぜ､チャレンジャー｣
陽の光だけが灯りとなっている部屋に､タペストリーを背にジムトレーナーと､トップジムリーダーであるキバナがこちらを見据えて佇んでいる
Aは震える足をゆっくりと動かし彼らの元へ歩いていく
キバナ｢改めて自己紹介と､ジムミッションについてだが…その前に｣
『!?』
ガバッとキバナはAの前で､地面に頭をつける
『ちょｯ…』
キバナ｢お前に取り返しのつかない申し訳ないことをしたと思ってる…すまなかった｣
『え』
キバナ｢先入観で人を決めつけ､ジムリーダーとしても人としてもあるまじき事をしてしまったと思っている…許してくれなんて思ってない｣
『…』
キバナ｢アンタの幼なじみからも聞いた…何もしていないって､それどころかポケモン達を愛してるってことも｣
グリーン結局言っちゃったのか…
キバナ｢俺はそれを知らない…いや､知ろうともしなかった､本当にすまなかった…｣
『…頭を上げてください』
キバナ｢…｣
そろり…と顔を上げるさまは何だかおかしかった
だって私よりもレッドやワタルさん､グリーンよりもずっと大きな人がこんなちっちゃくなってるなんて…
何だかしょんぼりしたワンパチみたいで何だか笑ってしまう
『確かに､言われた直後はびっくりしましたし…悲しかったです』
そう言うとまた俯くキバナさん
ほんとにワンパチに見えてくるな…いやいや今はちゃんとしないと
『でも､はっきり言ってしまえば私そう言われることに慣れてるんです､今まで何度もありましたから｡…けどキバナさんはこうやって謝ってくれました…私にとってはもうそれで十分なんです』
キバナ｢けどな…｣
『はい､だから私の中では許す許さないもちょっと違う気がして…そもそも私を含む私の家は悪い事している事は間違っていませんから』
キバナ｢ｯ…｣
『だから､お相子です…それでこのお話はおしまいです』
キバナ｢…｣
キバナは納得できないと､口を開きかけるが彼女の凪いだ瞳を見て､その口を閉じる
そして深い溜息をつき､ゆっくり立ちがる
キバナ｢お前がそう言うなら分かった…この話は終わりだ｣
『はい』
キバナ｢…さて､じゃあ改めて自己紹介だな｡俺様は最後のジム､ナックルジムのジムリーダーキバナだ｡そして今回お前に挑んでもらうジムミッションは俺様によって鍛え抜かれたジムトレーナーとのバトルに勝利すること…ただし､バトルはバトルでもダブルバトルをしてもらう｣
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冰輪(プロフ) - 続き待ってます！！ (2月6日 9時) (
レス) @page43 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
冰輪(プロフ) - コメント失礼します！116話のダイゴの台詞のひとつがダンデになっています。とっても面白くて好きです！ (2月6日 9時) (レス) @page33 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
momizi0825(プロフ) - コメント失礼します!続き待ってます! (1月20日 1時) (レス) id: a200abc37f (このIDを非表示/違反報告)
らる - コメント失礼します！読んですごく面白いので更新をいつでも待ってます (12月23日 16時) (レス) @page43 id: 28b9feb329 (このIDを非表示/違反報告)
ライスカレー(プロフ) - コメント失礼します！とても面白くて一気読みしてしまいました。続きを楽しみにしています！いつでもいいので、気が向いたときにでもまた更新してほしいです！ (10月21日 23時) (レス) @page43 id: 99fa8549ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒梨 | 作成日時：2020年11月10日 12時
