病院と私と攘夷志士。

闘病生活８日目 ページ9

ーーコンコン‥‥


お、次の訪問者？

まぁ、私の方ではないから、布団にもぐっ‥‥「エリザベスぅぅぅぅぅ〜！」


エリザベスさん！！

来たよ！見たい！


けど‥‥マジマジ見るのもアレだし‥

よし、一瞬だけ！


一瞬だけだよ！


‥‥(/ω･＼)ﾁﾗｯ


‥‥ん？







白い。(°▽°)






‥‥見間違いかも‥‥ネ？

もう一回‥‥




‥‥(/ω･＼)ﾁﾗｯ




見間違いではないね、白いね。(´・ω・`)

真っ白。


桂「どうした？A？」


エリザベス『あ、こんにちは。桂さんがお世話になっています。』


A「おぉ‥‥」


桂「エリザベスと言うんだ！どうだ？かわいいだろ？」


か‥‥かわ‥‥



いい！(°▽°)


A「すごく可愛いです！白くて、口も！！あと、ルックスが‥‥！」


エリザベス『あ、ごめんなさい桂さん。この後、少し用事が入ってて‥‥』


桂「そうか‥‥(´・ω・`)」


エリザベス『お見舞い品、ここに置いておきますね。』


桂「あぁ。ありがとう。」


エリザベスさんが出ていってしまうと、桂さんがとても、ショボンとした‥‥


A「だ‥‥大丈夫ですよ、また来てくれますよ、エリザベスさん。それに比べて私なんか‥‥」


誰も来ない‥‥(´；ω；`)




そう。ずっと独り。


物心ついたときから、私は、ずっと病院にいたの。


最初はこんな部屋に閉じ籠るのは嫌だった。


外で走れない。外に出れても、車イスでお散歩レベル。



子供の頃の私には、それが本当に辛かった。


それに加え、親もなかなか見まいに来てくれなかった‥‥



顔なんて、１度も見たことがないよ。

‥‥‥知ってる人、いる？

知ってる人いたら、プリーズテルミー


けど、もうこんな生活は慣れちゃった。

別に仲がいい友達もいなくて、同じ病室になるひとは、退院するか、天に還ってしまうか。

この二つ。



‥‥やっぱり、桂さんも、もうそろそろで帰っちゃうのかな‥‥




そう思うと、目からは大量の涙が溢れ出てきた‥

私は、ものすごく久しぶりに泣いた。

桂さんはとても困った表情をしている。

けど、私の目からは涙が。

口からは嗚咽が止まらなかった。


A「ううっ‥‥ひぐっ‥‥」


すると、桂さんは布団から降りて、私のベッドに座り、包帯でぐるぐる巻きな手で、私の背中をさすった‥‥


桂「何があったとは聞かぬが、今はこうしておいた方がいいか‥？」


それから私は１０分ほど、泣き続けた。

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