日光の話 ページ6
黒田side
堀川「あ、兄妹。内番お疲れ様。これ、味見してくれない?」
黒田「うん。•••美味しい!」
堀川「良かった。そのお肉、鹿肉なんだ。兄弟が山で狩ってきたんだよ」
黒田「兄妹が!?」
堀川「うん。よくこうして狩ってくるんだー」
黒田「へぇー。鉄砲とか使って?」
堀川「ううん。素手で」
黒田「す、素手•••」
私の兄妹はもしかしたらとてつもなく強いのかもしれない。
和泉守「国広ー」
堀川「はいはーい」
和泉守に呼ばれて駆けて行く兄妹。
則宗「ん?国広のお嬢じゃないか。日光の坊主に意地悪されてないか?」
厨にやってくる則宗。
黒田「虫を手のひらに乗せられた」
今度やり返ししてやる。
則宗「うははっ。日光の坊主でもそんな事するんだなぁ」
黒田「普段はしないの?」
則宗「あいつはお堅いからなぁ」
黒田「ふーん。ちょっと意外」
則宗「そうか?」
黒田「うん。だって一文字の刀たちといる日光、ちょっと嬉しそうっていうか、楽しそうだよ。なんか、私たちといるときには見せないような表情してる」
ちょっと驚いたように見える則宗。
則宗「それは」
清光「ちょっとジジイ〜。いつも買ったもの自分で冷蔵庫入れてって言ってじゃん」
紙袋をたくさん手に下げた加州と大和守が来る。
大和守「ちょっと清光。はやく中入ってよ」
加州「押すなって」
黒田「何買ってきたの?」
則宗「夕餉までのお楽しみだ」
加州「大したもんじゃないよ」
大和守「たぶん黒田食べた事ないと思うなー。楽しみにしてなよ」
黒田「うん。あ、さっき何か言いかけてなかった?」
則宗「うははっ。気のせいだ」
主「うぅ〜。御前、私を太らせる気?」
則宗「うははっ。でもお前さん、甘いもの好きだろう?」
主「好きだけど太るんだって!」
黒田「美味しいよ。このけーきっていうお菓子」
則宗が買ってきたのはけーきっていう洋菓子。
則宗「そりゃあ良かった」
主「くそぅ」
主は文句を言いながらも美味しそうにけーきを食べている。
則宗「結局食べるんじゃないか」
主「と、糖分補給だよ」
則宗「ほーう」
にやにや笑ってる則宗。
加州「ちょっと、主いじめないでよ」
主「清光〜」
加州「よしよし。あ、黒田。今日打刀会あるからおいで」
黒田「何それ」
加州「なんか遊んだりすんの。楽しいよ。まんばも誘っといて」
黒田「わかった」
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兼さんの耳飾り(プロフ) - まやさん» ありがとうございます!大変申し上げにくいのですが、フォローを私の手違いで消してしまいまして、もしよろしければ、もう一度、フォローをお願いします。 (2月14日 16時) (レス) id: be8d9d1ec9 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 主様!Twitterフォローしました!(*^^*)作品楽しく読ませていただいています、頑張ってください\(*⌒0⌒)♪ (2月13日 11時) (レス) id: 95a12d0162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:兼さんの耳飾り | 作者ホームページ:http://yuzunoki
作成日時:2024年2月3日 16時