空間の神に愛された彼女は今日もがむしゃらに息をする

第44話 ページ48

??｢いやぁ､今年もこの日がやって来ましたなぁ｣

??｢うん､1年なんて…ポケモンくん達と修行を重ねていたらあっという間だね｣

??｢今年はゴーストと…こおりね｣

??｢はい…がんばります｣

??｢一体何人があたしの所まで来れるのかねぇ､ま､来たとしてもぜーんぶ凍らせちゃうけどもね｣

??｢おいおいちょっとは俺様の所まで残してくれねーとつまんねーよ?｣

??｢ちょっと､1番数を相手にしなくちゃいけないの私達のとこなのよ｣

??｢やれやれ､今年もあそこの坊やは来ないのかい?｣

??｢あぁ…まぁ彼は仕方ないよ｣

??｢それより問題は今年のチャレンジャーよ｣

??｢たしかあの家の温室育ちのオジョウサマが来るんだろ?｣

??｢…ついに来たか､と言った感じかな｣

??｢一体どこまで来れるんだろうねぇ｣

??｢ハッ､どうせ最初のジムで落ちるだろ｣

??｢万が一突破したとしても私が全部流し去るけど｣

??｢とにかく､何か問題が起きないように注意しておこう｣



エンジンシティジムの待機場所では各町のジムリーダー達が駄弁っていた


そして話題に出たのは､今年出場する事となったガラルの中でも最も忌み嫌われている家のチャレンジャーについて


当たり前ながら誰もが敵視している
敵視…まではいかないもののやはりマイナスな印象を持つものも中にはいる



｢ジムリーダーの皆さん!出番ですどうぞ!!｣



スタッフが呼ぶ声と共にバラバラと立ち上がり､スタジアムへ向かう





いよいよガラル地方の祭典ジムチャレンジが始まる






ある者はチャンピオンを目指し



ある者は名声を求め



ある者は己を磨く為に



そして




ある者は逃避する為に









様々な思惑が交差する中､開会の言葉が高らかに告げられた

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