第23話 ページ26
??｢カイリューたつまき!!｣
｢ギャウッ!!｣
『あっだめ…!』
｢───ｯ!!｣
カイリューと呼ばれたポケモンは翼をはためかせ､大きな竜巻を作り出しパルキアに向けて放つ
しかしパルキアは攻撃を弾き飛ばした
??｢何っ!?く…カイリュー､はかいこうせん!｣
『やめて!』
??｢あっ!?｣
耐え切れなくなったAは青年から離れ､怒り狂うパルキアの前に立つ
??｢カイリュー待て!!｣
はかいこうせんが撃たれるすんでのところで青年は攻撃を止めさせる
｢──ｯ!｣
『パルキアおちついて!だいじょぶ､だいじょうぶだから!!』
｢──｣
必死にAがなだめていくと段々とパルキアは落ち着きを取り戻していった
『だいじょうぶ?おちついた??』
｢ぱるぅ｣
『そっか､よかった…』
パルキアを撫でると嬉しそうに鳴いた
そんな様子を青年はポカンと見つめていた
するとカイリューがそっとA達に近づく
『わ…あなたもごめんね､びっくりさせちゃったね』
｢ぱるぅ｣
｢リュー｣
『わっ!…ふふ､くすぐったいよ』
こちらもごめんねと謝るように頭をスリスリするカイリューに笑いながら撫でるととても嬉しそうに鳴いた
??｢キミは…｣
『!…あの…さっきはごめんなさい…おどろかせてしまって…』
??｢いや､それは勘違いしてしまった俺も悪い…それよりも､キミは何者なんだ?｣
『…』
??｢そうだな､こういったことは自分から話すのが礼儀だな…俺の名はワタル､フスベのドラゴン使いだ｣
『わたしは…Aです…A·マレディクシオン』
ワタル｢!…そうか､キミが…｣
ピリ…と一瞬にして辺りに緊張が走る
それに気付いたのか先程までパルキアの後ろに隠れていたメッソンとフカマルがAの前に飛び出し､ワタルに威嚇する
パルキアも同様に睨み付けていた
ワタル｢!｣
『みんな…』
───
目の前にいるあの一族の少女は狼狽えている
そしてそんな彼女を守るかのように､まだ小さい体を必死に盾にしているポケモン達
後ろにいるとてつもなく大きいポケモンも同様に､俺が彼女に手を出さないか警戒している
彼女の目を見る
その目は､光が宿ってはいないが…悪に染まっている様子はなく､純粋な子供の目だ
ポケモン達を心底心配している､思いやりのある瞳だった
思わずため息をつく
いくらあの一族の者だとしても､必ず悪い人間とは限らない
ましてやあんな幼い子が…
ポケモン達の様子を見れば一目瞭然だ
ワタル｢俺もまだまだだな…｣
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ユキ - 等身大カビゴン雪だるまってw雪だるまの下り面白い (2022年10月26日 20時) (
レス) @page35 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
みずの - このシリーズに今まで出会えなかった事が悔やまれるほどに面白くて素晴らしい作品ですぅ....(泣)))ありがとうございますぅうう""" (2021年6月21日 14時) (レス) id: f49d756fab (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - パルキアの心の声？みたいなのがすごい好きで一人で笑ってます！ (2020年10月25日 19時) (レス) id: 2cbd1529ad (このIDを非表示/違反報告)
さたぽ - 人物紹介？なのかな？それがめっちゃ面白いんですがwwwww最高ですねwwww (2020年6月7日 13時) (レス) id: ac2614cbe5 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - もしやTRPGやってます…？SAN値チェック出てくるたびに笑いを堪えてます…！ (2020年2月29日 19時) (レス) id: cf2a49dd6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒梨 | 作成日時：2020年2月10日 19時
