空間の神に愛された彼女は今日もがむしゃらに息をする

第21話 ページ23

四天王というのは､中々に苦労するものだ


日々耐えることの無い挑戦者
それに勝ち続ける為の強さと精神力を維持するための鍛錬


毎日毎日､ピンと張り詰めた空気の中バトルをし､勝ち続ける


ポケモンバトルは好きだ
だからこそ四天王にもなった


けれどやはり､疲れはある


だからこそ､こうして俺は僅かでも時間ができれば故郷に近い森の中､相棒と共に静かに羽を休める


人は俺以外に誰もいない､静かな空間がとても落ち着く


｢…リュー?｣
??｢どうしたカイリュー?｣


俺の傍らで眠っていたカイリューがふと､顔を上げる


｢リュ､リュー｣
??｢?…カイリューどこへ行くんだ?｣


起き上がるや否や､カイリューはクルクルと辺りを見回し､何かを探しているかのようにフラフラと移動し始める


??｢カイリュー?…どこn…!｣


カイリューを追いかけるとふと､誰かの声がした


人…?こんなところに?


さらに進むとその声が段々とはっきり聞こえてくるようになる


『♪〜…』


それは歌声だった


少女の様な声で歌うそれは子守唄の様な気がした


??｢…｣
｢リュー｣


誰が歌っているのか気になり､更に歩みを進める


そして見えた


少し距離はあるもののハッキリとその姿が見えた


歌っていたのは幼い少女だった


こちらに気づいたのか目が合う




大きな瞳だった

木漏れ日が当たり､キラキラと光って見えた




声をかけようとした次の瞬間､突然光ったと思えば少女の姿は消えていた


｢ギャウッ!?｣
??｢な…!?｣


慌てて少女のいた所まで走る
周りを見回すも誰もいない
少女がいた痕跡すらない


今の一瞬で何が起きた…?


確かに俺は､ここで歌う少女を見た
しかし…消えてしまった……


一体何だったんだろうか…





──

A:友達とバイバイして寂しい
忘れられたらどうしよう
おうち帰りたくない

レジェンド達:絶対忘れないから安心しろ
Aとバイバイしてむっちゃ寂しい
ガラルに行きたいでもAがどこに住んでるかわからん

後に人にはかいこうせん撃つ人:突如目の前にいた少女が一瞬にして消えてしまうというありえない現象を見てしまったあなたは S A N チ ェ ッ ク で す★(成功した)

カイリュー:なんかステキなうたごえがきこえるなー
聞き耳クリティカルです流石

パルキア:み た な

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