第1話 ページ3
「お前はいずれ一族の繁栄をもたらす」
「我ら一族の救い」
「あぁ、救世主様」
「一族の名に泥を塗る行為は許さん」
『…』
大きな古びた屋敷に独り
小さな少女は窓の外を眺めていた
『…さむいな』
ここは故郷のガラルでは無い
現在父の仕事でシンオウというところに来ていた
シンオウは北の方に位置する
そしてここは雪山の中だ
外はしんしんと雪が積もっていく
「メソ…」
『ごめんね、さむいよね』
少女の足元でか弱く鳴く彼女のポケモン
ガラル地方にしか生息していないメッソンだ
少女はメッソンを抱き上げ温めるようにそっと抱き締める
するとメッソンは嬉しそうにキュウと鳴いた
『…ガラルじゃないからつらいよね』
｢メソ…｣
『わたしもさむいのはにがてかな』
メッソンを撫でながらふふっと笑う少女
その手には幾つか傷跡があった
そしてまだ幼い少女の柔い頬にもガーゼが
『……そと…でられないかな』
｢メソ!?｣
『だって……きっとしらないポケモンいるよ?』
｢…メソ｣
『わかってる､わかってるよ…おとうさまのいうことはぜったいだもん』
はぁ…と溜息をつく少女の目に､次の瞬間不思議な光が森の方に光るのが見えた
『…なに…あれ』
煌々と光っていたピンク色の光は徐々に弱まっていく
そしてバザバサバサと森に住んでいただろう鳥ポケモン達が飛び去っていく
『…なにかあるんだ』
｢メ…メソッ!｣
少女は急いでカバンを持ち誰にも気付かれないよう玄関へ向かう
幸い屋敷には人がほとんど居なかった
彼女の父親は仕事と言って何人かと外へ出て未だ帰ってこない
ギィィと重い扉を開く
ﾋｭｯと冷たい風が髪を揺らす
『いこうメッソン』
少女はメッソンを抱え光があった森の中へと走り出す
子供というのは好奇心が強い
恐らく誰も彼女を止めることは無理だっただろう
───────────
現在地:シンオウ
父の仕事でシンオウの方へと来ている
この時のAの年齢は5歳
父から厳しい教育を受けているのである程度賢いし､ポケモンバトルもやろうと思えばできる
まだ子供なので好奇心旺盛で心が赴くままに動く
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ユキ - 等身大カビゴン雪だるまってw雪だるまの下り面白い (2022年10月26日 20時) (
レス) @page35 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
みずの - このシリーズに今まで出会えなかった事が悔やまれるほどに面白くて素晴らしい作品ですぅ....(泣)))ありがとうございますぅうう""" (2021年6月21日 14時) (レス) id: f49d756fab (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - パルキアの心の声？みたいなのがすごい好きで一人で笑ってます！ (2020年10月25日 19時) (レス) id: 2cbd1529ad (このIDを非表示/違反報告)
さたぽ - 人物紹介？なのかな？それがめっちゃ面白いんですがwwwww最高ですねwwww (2020年6月7日 13時) (レス) id: ac2614cbe5 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - もしやTRPGやってます…？SAN値チェック出てくるたびに笑いを堪えてます…！ (2020年2月29日 19時) (レス) id: cf2a49dd6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒梨 | 作成日時：2020年2月10日 19時
