幸せ。 (ページ8)

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『なんで？』

宏「別に？なんとなく」

放課後、宏光に私の家行かせてって言われて。

私から誘って来てもらう事はあったけど、行きたいって言われたのは初めて。

『なんとなくって…まぁ分かった』

宏「さんきゅ」

で、今一緒に私の家に向かってる。

『あ、そういえば裕太は？』

宏「…たまの事気になんの？」

『はっ？え、いや…いつも一緒だか「今日は急ぎの用があるから先帰ってる」

『え、あ、そうなんだ…』

今日、、宏光なんか冷たい気がする。

私が話してる途中に遮って話したり。

変な事聞いたり……なんなの？

宏「…ここじゃねぇの？」

色々考えてるうちに、家を通り過ぎていたみたいで。

『あ、ごめん…』

家のドアを開け、中に入る。

宏「親いないんだ？」

『今日は夜中まで仕事だって』

私はそう答えて自分の部屋に向かう。

『珍しくない？私の家来たいって』

宏「別に珍しくないと思うけど」

『そうかなぁ…』

やっぱり冷たい。

学校では普通だったのに放課後からおかしくなった。

自分の部屋についてドアを開ける。

宏「…意外と綺麗にしてるんだな」

『意外はいりませーん』

勝手にベッドに座って部屋を見回す宏光。

私は宏光の隣に座る。

話す事ないし……

宏光も話そうとしないし……

『っあ、なんかお菓子持ってくるよっ』

私はそう言って立ち上がろうとしたけど。

それは宏光が私の腕を掴んで阻止された。

『ちょ...宏光？』

宏「男と部屋で2人とか無装備すぎ」

ベッドの上に押し倒される。

手首を掴まれてるから逃げようとしても逃げられない。

『っ!?』

宏「藤ヶ谷じゃなくて俺にしろよ...」

宏光の顔が近付いてきて...

今…...キス、されてる？