検索窓
今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:20,710 hit

6 ページ6

次の日。


本当は学校休みたかったけど、親に言われて無理矢理きた。


『はぁ…』


自然とため息が出る。


今日だけで何回ため息ついた…?


ってくらいついてる。


裕「…ガヤ来ましたよ〜、、」


『うん…』


梨花と廊下で別れたのが見えた。


太輔の口が“がんばれよ”って動いて。


そんなん幼馴染みでも言われた事ないし。


あんな笑顔…久しぶりに見た。


太「おはよ、昨日大丈夫だった?」


『っおはよ…大丈夫』


どうしても素っ気ない態度になってしまう。


太輔の席が斜め後ろでよかった…


隣とかだったら耐えられなかったとこだった。


宏「…橋本さんと登校してんだ?」


宏光がそう言うと、“まぁな”って照れくさそうに笑った太輔。


こんな顔…するんだ。


梨花より私の方が太輔の事知ってると思ってたけど、そんなんじゃなかった。


私は言われた事無いのに梨花になったらある。


私にはそんな顔しないのに梨花になったらする。


“彼女”ってそんな特別な存在なんだね…?


きっと“幼馴染み”の私より“彼女”の梨花の方が大切で。


『…はぁ』


そう考えたらまたため息がでた。


すると宏光が、


宏「A大丈夫?」


って私にしか聞こえないくらいの声で聞いてくれる。


『大丈夫』


そう返して黒板の方を向いて、太輔を見ないようにした。

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:本条優柚 | 作成日時:2017年3月18日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。