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次の日。
本当は学校休みたかったけど、親に言われて無理矢理きた。
『はぁ…』
自然とため息が出る。
今日だけで何回ため息ついた…?
ってくらいついてる。
裕「…ガヤ来ましたよ〜、、」
『うん…』
梨花と廊下で別れたのが見えた。
太輔の口が“がんばれよ”って動いて。
そんなん幼馴染みでも言われた事ないし。
あんな笑顔…久しぶりに見た。
太「おはよ、昨日大丈夫だった?」
『っおはよ…大丈夫』
どうしても素っ気ない態度になってしまう。
太輔の席が斜め後ろでよかった…
隣とかだったら耐えられなかったとこだった。
宏「…橋本さんと登校してんだ?」
宏光がそう言うと、“まぁな”って照れくさそうに笑った太輔。
こんな顔…するんだ。
梨花より私の方が太輔の事知ってると思ってたけど、そんなんじゃなかった。
私は言われた事無いのに梨花になったらある。
私にはそんな顔しないのに梨花になったらする。
“彼女”ってそんな特別な存在なんだね…?
きっと“幼馴染み”の私より“彼女”の梨花の方が大切で。
『…はぁ』
そう考えたらまたため息がでた。
すると宏光が、
宏「A大丈夫?」
って私にしか聞こえないくらいの声で聞いてくれる。
『大丈夫』
そう返して黒板の方を向いて、太輔を見ないようにした。
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作者名:本条優柚 | 作成日時:2017年3月18日 4時