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宏光の家に来て、宏光のお母さんがお茶を入れてくれる。


『すいません…』


宏母「いいのよ、何があったのか知らないけどゆっくりしていって?」


『ありがとうございます…』


宏光のお母さんは何かあった時、何も聞かないでこうやって優しくしてくれる。


裕「Aさー…、辛いんなら辛いって言いなよ。今自分の中に溜め込んでる物、全部はいちゃいな。」


『……うん、』


宏「俺の部屋行こ。」


裕太がそう声をかけてくれて、宏光が部屋に連れてってくれる。


こうやってしてくれるのも、最近は無かったから久しぶり。



宏「、辛いね」


『うん、』


裕「泣きたい?」


『わかんない』


そう、なんもわかんない。


自分がどうしたいのかも。


『…応援したいのに応援できない。太輔が幸せならそれでいいのに。梨花だって幸せになってほしいのに。』


黙って聞いてくれる2人。


うん、うん、って頷きながら聞いてくれる。


『……2人がもう見れないかもしれない。見てたら泣いちゃうかもしれない。。どうすればいい…?』


2人も辛そうになって、俯く。


宏「…泣きたくなったら俺達が連れ出してやるから」


『…っうん、』


また涙が出そうになったけど、なんとか堪えて答える。


“ありがとう”って言ったら、感謝される事やってないって答えられて。


こういう時、いつも2人は優しい。


普段の態度と変わる。

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作者名:本条優柚 | 作成日時:2017年3月18日 4時

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