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『は?』


宏「だから!お前藤ヶ谷とキスしてただろっつってんの!」


あの甘い日の次の日、たまたま散歩してたら裕太と宏光と会って。


で、公園のベンチに座ってテキトーに話してた時。


なんでそれを宏光が?裕太も知ってるみたいだし…もしかして見てたの?


『……関係ないじゃん』


裕「俺らの気持ち分かっててそんな事言ってんの?」


裕太からの言葉で言葉が詰まる。


“Aの事、、好きだよ”


“俺の事好きになってくれない?”


あの2日の出来事が頭に浮かぶ。


『っ、梨花の代わりになってるだけ』


宏・裕「は?」


『私が梨花の代わりなの。梨花の記憶が戻るまでは』


目を見開いて、私を見てくる2人に私はこう言った。


『代わりでも太輔のそばにいられるならそれでいい』


こう思うのは…どこか、心の片隅でいつか私のものになってくれるって思ってるから。


宏「代わりなんてするぐらいなら諦めろよ」


裕「幸せになろうよ、俺らでもいいでしょ」


宏光と裕太の言葉で私の中で何かが切れた。


糸をハサミで切った時のような感じで。


『諦められないからこういう事になってるんでしょ!?じゃあ幸せってなに?幸せって説明できるの?!』


私は立ち上がって2人に向かって叫んだ。


そうだよ。“幸せ”が分からないんだよ。


諦めた方が幸せになれる?


諦めないでただ“代わり”でいれば幸せになれる?


そんなの分からない。


“幸せ”ってなんなんだろう。

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作者名:本条優柚 | 作成日時:2017年3月18日 4時

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