検索窓
今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:20,713 hit

16 ページ16

意味もなくふらふらっと病院の中を歩く。


そして屋上への階段をのぼっていた時。


誰かが泣いている声が聞こえて。


ドアのガラス部分から見てみると…


『太輔…』


太輔が座り込んで泣いてた。


そうだよね…太輔が1番辛いんだよね…


私はドアを開け、太輔の隣に座る。


太「…っ、A…?」


『……太輔、辛いね、』


私がそう言うと俯いて、また泣いちゃって。


気付いたら抱き締めてた。


太「っ、、ごめん…」


『謝らないでいい、いいから…』


太輔がこんなに泣いてるの始めて見た。


それくらい梨花は……大切なんだ。


太「俺が守ってやらないと駄目だったのに…っ」


『太輔…大丈夫だよ、大丈夫』


何度私が声をかけても太輔の涙は止まらなくて。


何度も何度も梨花の事を口に出して、俺のせいだって言ってて…


一瞬、ホントに一瞬だけ、、ここにいるのは私なんだよって思った。


ちゃんと話聞かなきゃなのに、太輔が梨花の事を話すのは当たり前なのに、


私のことも見て…って。


本当、私って最低だ…


だけど自分の気持ちは抑えられなくて。


『好き…好きだよ…』


太「え、、、?」


私を離して、驚いた顔で見つめてくる太輔。


太「それ…本当?」


『っ……うん、』


太「…ごめんな、、気付けなくて…梨花の事好きになる前はさ、」



“Aの事好きだったよ”

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:本条優柚 | 作成日時:2017年3月18日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。