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意味もなくふらふらっと病院の中を歩く。
そして屋上への階段をのぼっていた時。
誰かが泣いている声が聞こえて。
ドアのガラス部分から見てみると…
『太輔…』
太輔が座り込んで泣いてた。
そうだよね…太輔が1番辛いんだよね…
私はドアを開け、太輔の隣に座る。
太「…っ、A…?」
『……太輔、辛いね、』
私がそう言うと俯いて、また泣いちゃって。
気付いたら抱き締めてた。
太「っ、、ごめん…」
『謝らないでいい、いいから…』
太輔がこんなに泣いてるの始めて見た。
それくらい梨花は……大切なんだ。
太「俺が守ってやらないと駄目だったのに…っ」
『太輔…大丈夫だよ、大丈夫』
何度私が声をかけても太輔の涙は止まらなくて。
何度も何度も梨花の事を口に出して、俺のせいだって言ってて…
一瞬、ホントに一瞬だけ、、ここにいるのは私なんだよって思った。
ちゃんと話聞かなきゃなのに、太輔が梨花の事を話すのは当たり前なのに、
私のことも見て…って。
本当、私って最低だ…
だけど自分の気持ちは抑えられなくて。
『好き…好きだよ…』
太「え、、、?」
私を離して、驚いた顔で見つめてくる太輔。
太「それ…本当?」
『っ……うん、』
太「…ごめんな、、気付けなくて…梨花の事好きになる前はさ、」
“Aの事好きだったよ”
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作者名:本条優柚 | 作成日時:2017年3月18日 4時