検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:20,701 hit

13 ページ13

太「◯◯病院にいるから来て欲しい…」


私はその言葉を聞いて、近くにあったコートをとって走り出した。


『ちょっと行ってくる!!』


後ろからお母さんの声が聞こえたけど今は無視して全力で病院に向かう。


幸い、病院は近くですぐついた。


『すいませんっ!橋本梨花はどこにっ!?』


近くにいた看護師さんに聞いたら、


看護師「橋本梨花様なら緊急手術中ですが…」


『わかりましたっ!』


手術って…そんな重症なの?


記憶喪失とかないよね?


大丈夫だよね?


助かってくれるよね?


『太輔っ!』


太・宏・裕「A…」


『梨花はっ?大丈夫なの!?』


思わず感情的になって太輔の肩を掴む。


裕「落ち着け…」


裕太が私と太輔を離してくれる。


手術室の方を見ると、“手術中”って文字が赤く光っている。


『梨花………』


皆が私を見ているのが分かる。


私はそばにあったイスに座って、


『梨花…ごめん、ごめんね…』


ってつぶやく。


小さい声で言ったつもりが皆にも聞こえていたみたいで。


宏「なんでAが謝るんだよ…」


『……今日ね、、遊ぶ約束してたの、◯◯公園で、』


太・裕・宏「え…?」


驚く皆。


私は俯いて、話し始める。


『私が…私が、遊ぶ約束取り消してなかったら、◯◯公園ならあの交差点を通る事も無かったしもし事故があっても私が庇ってあげられたのに…』


私が体調悪い訳でもないのに学校休んで、


梨花との約束破って、


そんな事してなかったらこんな事にはならなかったはずなのに。


私が呑気に寝ている時に梨花は…


『っ……』


自然と涙が出る。


言っちゃえば全部私のせいじゃん。


てゆーか、太輔が1番辛いはずなのに私が泣いてどうするの…


梨花に後遺症とか残ったらどうすればいい…?

14→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:本条優柚 | 作成日時:2017年3月18日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。