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太「◯◯病院にいるから来て欲しい…」
私はその言葉を聞いて、近くにあったコートをとって走り出した。
『ちょっと行ってくる!!』
後ろからお母さんの声が聞こえたけど今は無視して全力で病院に向かう。
幸い、病院は近くですぐついた。
『すいませんっ!橋本梨花はどこにっ!?』
近くにいた看護師さんに聞いたら、
看護師「橋本梨花様なら緊急手術中ですが…」
『わかりましたっ!』
手術って…そんな重症なの?
記憶喪失とかないよね?
大丈夫だよね?
助かってくれるよね?
『太輔っ!』
太・宏・裕「A…」
『梨花はっ?大丈夫なの!?』
思わず感情的になって太輔の肩を掴む。
裕「落ち着け…」
裕太が私と太輔を離してくれる。
手術室の方を見ると、“手術中”って文字が赤く光っている。
『梨花………』
皆が私を見ているのが分かる。
私はそばにあったイスに座って、
『梨花…ごめん、ごめんね…』
ってつぶやく。
小さい声で言ったつもりが皆にも聞こえていたみたいで。
宏「なんでAが謝るんだよ…」
『……今日ね、、遊ぶ約束してたの、◯◯公園で、』
太・裕・宏「え…?」
驚く皆。
私は俯いて、話し始める。
『私が…私が、遊ぶ約束取り消してなかったら、◯◯公園ならあの交差点を通る事も無かったしもし事故があっても私が庇ってあげられたのに…』
私が体調悪い訳でもないのに学校休んで、
梨花との約束破って、
そんな事してなかったらこんな事にはならなかったはずなのに。
私が呑気に寝ている時に梨花は…
『っ……』
自然と涙が出る。
言っちゃえば全部私のせいじゃん。
てゆーか、太輔が1番辛いはずなのに私が泣いてどうするの…
梨花に後遺症とか残ったらどうすればいい…?
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作者名:本条優柚 | 作成日時:2017年3月18日 4時