あの日の後悔 【 伊藤 】 ページ3
わたしはずっと後悔している事がある 。
小さい頃からの幼なじみで、何をするにも一緒だった真司
毎日 ずっと一緒で、喧嘩もしない。
好きなものも嫌いなものも、全部全部知っている
私の大切な幼なじみ
そんな私達が高校生になったある日の帰り道、
いつもならバイバイと手を振る曲がり角で
「 Aは俺の事、なんでも知ってんだよな ? 」
突然立ち止まってそんな事を聞いてきた真司
『 全部わかるよ、だって幼なじみじゃん 』
そう迷わず答えると一瞬暗い顔をした真司だが、
「 そうだよな、俺たち幼なじみだもんな 」
そう言ってバイバイと手を振った
その後ろ姿はどこか寂しそうな感じがして、
明日きちんと話を聞こう 、そう思いその日は家に帰った
けど、その " 明日 " はいつまで経ってもこなかった
「 急な話だが、伊藤は家庭の事情で転校した 」
その事実を本人からではなく、担任の先生から聞いた時
HR中だというのにもかかわらず、カバンを持って走りだした
向かったのは真司の住んでた一軒家
いつもと変わんない家、
ひとつ違ったのは、
伊藤 と書かれた表札があったところが売り家と書かれた張り紙に代わってたことだけ
その日から私の世界は一気に変わった
毎日がとてもつまらなくなった
一緒に通った通学路、
いつもニコニコ笑って
つまらない話でも真剣に聞いてくれて、
何かあると相談に乗ってくれて…
そんな彼との時間が大好きだった
その時気づいた 。
わたしは幼なじみとしてじゃなく真司が好きだったことも、
あの時、私が言わなきゃいけなかった答えも 。
それからしばらくして、商店街で懐かしい背中を見かけた
『 真司… ? 』
つんつんと尖った髪の毛 に 長い学ラン
半年前とはだいぶ姿は変わっていた。
「 すげぇな、俺結構変わったつもりだったんだけど… 」
"さすが幼なじみ"
そこを強調した彼に、あの日の答えをもう一度言い直そうとする
が、彼の横にいる可愛らしい女の子に気づいた 。
あぁ、もう彼は私の知らない人なんだ
あの時の真司じゃないんだ
『 …分かるよ、だって幼なじみじゃん 』
" 真司のこと好きで、ずっと隣で見てきた私なんだから "
結局そんな言葉は言えず、お互い別の道を歩き出す
あの日の後悔、それはいつまでたっても報われることはない私の初恋
「 大好きだったよ、A 」
もうあの日には戻れない、2人の話 。
※ 胸いっぱいの愛を【 三橋 】→←かまって欲しい【 三橋 】
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カレン(プロフ) - リクエストなのですが、「チンピラに絡まれたのを助けてくれた片桐に片想いをする夢主に一目惚れしてしまったが、葛藤の末、諦め数年後の片桐と夢主の結婚の後に静かに頬に涙を伝わす相良」って言うのを書いていただきたくて…お願いできますか？ (2019年1月6日 4時) (
レス) id: 675ee7d998 (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - お気に入り登録失礼しゃす！リクですか？理子ちゃんが好きな今井に恋する夢主を書いて欲しいです！できればで良いです！ (2019年1月5日 17時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
なつたん(プロフ) - リクエストのものをかいていただき ありがとうございます！すごくうれしいです！！ (2019年1月1日 13時) (レス) id: 7b71b974d4 (このIDを非表示/違反報告)
水空色(プロフ) - あの！リクでつっぱり夢主を心配する片桐いいですか？ (2018年12月30日 11時) (レス) id: c0998fa5ff (このIDを非表示/違反報告)
なつたん(プロフ) - 初めて読ませてもらったのですが すごく好きです！リクエストで親から虐待をうけている主人公を三橋くんが守って助けてあげるというものが見たいです！楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年12月30日 0時) (レス) id: 7b71b974d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨埜 | 作成日時：2018年12月29日 19時
