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あさりの酒蒸し ページ11

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収録終わり、今日は仕事が休みだって言ってた彼女のAに電話をかける。



『今終わった。フットサル行ってくんね。』

「ゆうくん、お疲れさま。いってらっしゃい。」



家に居るはずの彼女の電話口はやけに騒がしい。


「じゃあ、また後でね。」


そう言って彼女は電話を切ろうとするから『ちょっと、待って』とそれを止める。


『A、今どこに居るの?』

「あっ、えっと、…に誘われて、ご飯を食べに来てて…」

『え?途中よく聞こえなかったんだけど』

(A?早く食べないと冷めるよ?)


電話口で彼女を呼び捨てにしたのは紛れもなく男の声。

え?なに、どういうこと?


「ゆうくん、あのね、えっと、その…」

『今どこ?そっち行くから場所教えて』



Aに教えてもらった場所へと向かう。



彼女に限って、俺以外の男となんて考えられない。いや、でも、最近忙しくてあんまり構ってやれなかったから……

信じてるはずなのに、どこか疑ってる自分に腹がたつ。



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作者名:すず。 | 作成日時:2019年4月28日 1時

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