27話 ページ27
〈入学式の少し前〉
黒馬車に無理やり連れてかれた僕は一応学校へ向かっていた
そして校門にさしかかったところで何かが頭にクリティカルヒットしたのだ
『…っでえ!?何か刺さってるんですけど!?』
何だ!?虫か!?と思って手でとったものは何とハリネズミ
…いや何でハリネズミが飛んでくるんだよ!?どんな学校だよ!?
しかもこのハリネズミ、僕と初対面のはずなのに何故か物凄く懐いてる
…ハリネズミって確か人間に慣れてくれるまで時間がかかるから飼育が難しいんじゃなかったか?この子大丈夫?めちゃくちゃ僕のことキラキラした目で見つめてくるけど
「まったく…こんな時にあの子はどこに行ってしまったんだい?」
ん?誰かが向こうから歩いてくる…
さすがに学校にハリネズミ持ち込むのは不味いよな、さてどうしようか…
何故かこのハリネズミは僕の手にしがみついて「絶対に離さない!」という強いオーラを感じる。君は僕の何を見てそんなに懐いてくれているんだい?
「…!いた!君が捕まえてくれたのかい?」
あ、何だ飼い主は君なのか
『いえ、何故かこの子が飛んできまして…』
「そうか…いや、この子を探していたんだよ。何にしろ、ありがとう。…それにしてもすごく懐いているね」
『そうなんですよねぇ、僕初対面のはずなのに』
「ふふ、この子が初対面の人に懐くなんて滅多にないよ。一体、君の何を感じとったんだろうね?」
え?いやこんな所で正体バレしたくないんですけど!?まさかハリネズミにバレてたのか…?
「…失礼、入学式まで時間が無い。君も早く鏡の間へ来るように。僕はまだ仕事があるからこれで」
『あ、はい…』
こうして僕は入学式を迎えたのだった
〈そして現在〉
『っていう事があったんですけど、そっかあの人リドル先輩だったんだ…フード被ってたから顔が全然分からなかった』
「そんな事が…」
「確かにあの時、ハリネズミが脱走して機嫌を悪くしていたはずなのに入学式迎える頃にはもう機嫌が良くなっていたな」
「げぇ、たかがハリネズミで俺との扱いが月とスッポンなんて信じられねぇんだけど?」
いやそれはお前も悪いだろ
「でも確かにアイツ、A以外のオレ様達にはチョー感じ悪かったんだゾ!」
「コラ!失礼だぞ!」
まあ確かにハリネズミだけでここまで好感度上がるとはおもわなかったけど…
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カド松(プロフ) - 4話でチルノを思い出した(そんなことよりおうどん食べたい) (2021年1月23日 7時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
アギロホイッスル - スペクタクルショーで散々メタスラ達を呼び出した旅芸人は私です。すみませんでした。 (2020年10月12日 13時) (レス) id: 0eb0a2954a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - お星様が赤くなりました!ありがとうございます! (2020年8月14日 12時) (レス) id: 3d08c21fbf (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 遅くなりましたが、過去最高6位ありがとうございます! (2020年8月9日 20時) (レス) id: 3d08c21fbf (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 名無しくんさん» すみません、moleって色んな意味があるらしいですね…この小説では「ほくろ」という意味で使っています (2020年8月8日 23時) (レス) id: 3d08c21fbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2020年7月24日 12時