少女とセカイ ページ12
A視点
手合わせ…ちょっとだけ、最初だけヒヤッとしたよ。
スピードと力強さがあってすごかったなぁ…
これで私は護衛なし。良かったぁ〜
自室に戻って私はスマホを取り出す。
untitledを開く。
すると光が私を包み込み…
〜塗りつぶされたセカイ〜
ミク「…A。」
A「……曲作るの、ここでやっていい？」
ミク「…構わない」
あとは私が曲を作って…
ミクがたまにそれを見て…歌う
いつも通り。
いつものように私は曲を作る
リリア視点
今日もネクラ侍とネトゲをした。
もう終えて寝ようと思っていた。
とあるフォルダが目に止まった。
untitled？こんなもの入れてないんじゃが…
音楽のようじゃし、聴いてみるか。
カチッ
クリックをしたと同時に画面が光り輝く。
これは…どういうことじゃ？？？
真っ黒な場所に出た。黒いが…暗いわけでは、無さそうじゃな。
とにかく周りを探索するかの。
探索してすぐに誰かの歌声が聞こえ始めた。
〜♪ 〜〜♩
綺麗な声だが…機械音？
音のする方へ向かう。
A視点
ミクに歌ってもらう。
私は改善点を見つけて、直す。
あと少しで終わろうかな。
ミク「………」
ミクが心配そうに私を見てきた。
A「どうしたの、ミク」
ミクはある方向をずっと見ていた。
何かあるのだろうか。
私もその方向を見ていると…
リリア「A！こんなところにいたんじゃな！ところでここは何処じゃ？お主のユニーク魔法か？」
リリア先輩…
A「……いえ、私のユニーク魔法じゃないです！ここはセカイと言って誰かの思いから作られた空間なんですよ！」
いつものように笑う
リリア「ふむ…お主もここに迷い込んだのか？」
A「最初は迷いましたけど…今は静かに作業をしたいときに利用しています。」
リリア「…嘘は良くないと教わらんかったか？」
……！
リリア「誰かの想い…その誰か、はAの想いではないか？」
やめて。それ以上私に…
干渉しないで。
A「私ではないですよ〜！そろそろ私は失礼しますね！」
キラキラと光が体を包み…私はセカイを出た
私だけの…居場所だったのに。
ミク「………ごめんね」
ミクのその呟きは、誰にも聞こえずに溶けていった
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作者名：レインボーローズ | 作成日時：2021年9月11日 12時
