少女の独り言 ページ7
“いつも通り”の挨拶を終えたあと部屋に案内された。
私は女であるため1人部屋。
元々今年のディアソムニア寮生は奇数ということもあり、1人にできたそう。
それにしても…
畏怖の対象であるドラコニア先輩…カワイソーだなぁ
とにかく、スマホが初期化されてしまったからデータを作成しないと。
パソコンも同じだね。
作業を終えて、私は眠りについた。
…
……
………
生徒「如月さんだ…！弓道部に入ったことは聞いてたけど、やっぱりすごい！朝比奈先輩といるとすっごく絵になるよね〜！」
生徒「ね〜、何でも持ってる成績優秀如月さんと、優等生で性格神ってるまふゆ！…ほんっと羨ましい〜！」
生徒「でもさでもさ、如月さんって、深入りできない感じあるんだよね〜…助っ人とかさ、いっぱいやってくれるけど、手の届かない場所にいる感じ〜、まふゆもそういうところは少しあるけどね〜」
まふゆ「如月さん、いろんな生徒から好かれてるんだね。」
A「えへへ〜！そんなことないですよ〜？朝比奈センパイだってみんなから好かれてますよ！」
まふゆ「そう…なのかな、ありがとう、如月さん。
でも……………あなたも私と同じでしょう？」
…
……
………
ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ‼︎!!!
…もう朝か。
朝比奈センパイが夢の中に出て来た気がする〜
朝比奈センパイはとある日から少し変わった。
本当に少しだけど、変わっていた。
朝比奈センパイはいつも無理しすぎなんだよお
過去を振り返っても仕方ない！
私は異世界から来たんだ…きっと。
私のいた世界ではセカイという不思議なものはあっても魔法はなかった。
私は制服に着替え、香水のようなボトルを取り出す。
それを1プッシュ
リリア先輩があのあと「女子だけでは大変じゃろう。わしからのプレゼントじゃ！」
と、くれたのである。
効果は匂い消し。
私はこの世界について全く知らないのでとてもありがたい。
本当はセカイに引きこもってもいいんだけど…
そして昨日資料を読ませてもらい、私のいる寮は茨の魔女の高尚な精神に基づく寮ということを知った
私に高尚…1番似合わない気がする。
まだ厳格さの方があると思う。不屈は…ないかな？
慈悲…？熟慮…？持ち合わせてないね。
勤勉なら自信あったんだけど…
なんでこの寮？
考えながら身支度を終える
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作者名：レインボーローズ | 作成日時：2021年9月11日 12時
