兄達に溺愛されてます。 [観音坂独歩]

8日目 ページ9

「うーん」


現在、何の映画を見ようか、タブレットと睨めっこ中


兄さんと会えると言っても土日の2日だけだ。


「新作のアニメ映画なんてどうだ？」


私がアニメが好きだから言ってくれてるのかな？
兄さんのことだから遠慮しそうだ。


「兄さんも見たい？」

兄さんに問いかけると

「ああ、見たいな」


嘘ついてる感じはない。兄さん嘘つくの下手くそだから。


「じゃあこれ見る、、」

「 ああ、」


＿＿



兄さんにテレビにかけてもらって
2人で映画をゆっくり見た後、お風呂に入った。


兄さんの家の浴槽は広くて、ぶくぶく機能が着いてて凄いし、気持ちい。1週間の疲れが取れる。


髪を乾かしてリビングに向かうと


ソファに座りくつろいでる兄さんの姿が見えた。


「独歩兄さん」


こちらに振り返ると
「、、A？それで寝るのか？」

私の来ている白いレースのワンピースの部屋着を凝視している。
母が買ってきたものだ。少し丈が短いとは思うけど


「お母さんに買ってもらった」


「そうか、下になにか履いてるのか？」


「下着しか履いてない」


「はあ、、、」

え、、いきなりため息をつかれてしまった。
そんなに変なのか、、


「お前はもう少し危機感をもて、兄さん心配だ、、」


危機感？


「兄さんとひふみに？なんで？」


兄さんとひふみは酷いことしないし、家族なのに？


「俺らは別として、、」


他の人に持つ、、危機感？


全然わからないが兄さんがため息つく程なので、気をつけようと思う(？)



「……？わかった」


半信半疑で返事をすると


「お前、わかってないだろ」

見透かされている。やっぱりエスパー兄さん。
心配しなくても、私は大丈夫だよ。


「大丈夫だよ」

ぐいっと手を引っ張られた。


「、、？」


ソファへ、ドサッと落とされた。

なんか兄さんの顔が近い。

手が抑えられてて身動きが取れない。


「逃げれるか？」

手や体を動かし、逃げようとしても無理だった


「逃げれない」


兄さんの顔と視線が近い。

こう見ると兄さんって綺麗な顔してるな〜


「そういうことだ、、危機感を持つこと」


「うん、、？わかった」


兄さんは手を離した。


「今日は俺はソファで寝るからベットで寝ていいぞ」


え？一緒に寝てくれないの？

ガバッと起き上がる


「……一緒に寝てくれないの？」

朝起きた時も寝る時も隣にいると暖かくて幸せなのに、、いつもお泊まりの日は一緒に寝てたのに

「怒ってるから？」

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