L.O.V.E

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雑誌撮影の合間の休憩時間
俺はいつもの様にソファに横になって暫しの休息を取っていた

雑誌撮影だから以前俺らが載ってる雑誌も楽屋に置いてあってニカがそれを見ていた



「ねぇねぇ！これ見て、千賀！この前のM誌の取材の記事！」

「わぁ！ミツがガヤさんの事言ってるー！！」

「千さん達楽しそうだね！なんの話？？」



折角の休憩時間なんだからゆっくり休ませろよな
あーでもないこーでもないと大声で話してて煩いったらありゃしない
そんな事を思いながら瞼を少し開けた



「ねぇねぇ、ミツ！起きてよ！！」

「んぅ……っんだよ…」



千賀に無理矢理起こされて身体を起こすと
何やらニカを中心に弟組が集まって雑誌を囲んでいるのが見えた



「キタミツがガヤさんの事話すなんて珍しいね」

「ガヤはこの記事見たのかなぁ、見た時のガヤの顔が目に浮かぶ」

「ぜーったい、眉間にシワ寄ってさぁ、般若みたいな顔になるんだよきっと」

「想像できるー笑」



なんだよそれ？笑
俺にかっこいいって言われても嬉しくないってゆーのかよ
いつもの藤ヶ谷を思い出して変に納得してしまった

そうだよな…
俺が藤ヶ谷の話するのいつも嫌がるもんな

藤ヶ谷の不機嫌な顔が頭に浮かんできて
胸が苦しくなった



「ねぇ、ミツはガヤさんの事好きなの？」

「っはぁ！？なんでそうなるんだよ！？」



″だってミツはイケメン好きじゃん″



【イケメン＝ガヤさん】なら
【ガヤさん＝スキ】でしょ？



ニカ千が嬉しそうによく分からない方程式を提示してきた


不意に藤ヶ谷の笑った顔が浮かんで苦しかった胸がじんわり温かくなって
友情や同じ志を持つ同士の様な気持ちとは違う特別な感情に気付いた


俺…藤ヶ谷の事………好きなのかなぁ………



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