検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:62,734 hit

6 ページ6

.



大倉が出て行った楽屋はいつも通りの賑やかさを取り戻した



2「ミツ〜また後で大倉くんとご飯いくのー?

「あぁ、俺んちんでな!」



藤ヶ谷への想いが溢れそうな時、決まってご飯に誘ってくれる大倉

ゆっくり話せた方がいいだろうって、うちか大倉んちでいつも俺の話を聞いてくれて
藤ヶ谷への想いとは違うけど、大切な存在なんだ



s「ほんと、ミツと大倉くんは仲良しだよねー付き合ってんのー?笑」

M「大倉くんと一緒にいるキタミツは恋する乙女の目をしてますぞー」

「んな訳あるか!俺は、男だっ」

T「ミツ照れちゃってかわいー♡」

「照れてねぇよ!」



藤ヶ谷じゃなくて大倉の事が好きになれたらどんなにいいかなんて何度も考えた

でもやっぱり、仕事以外会話が無くても、目を逸らされても、

例え、藤ヶ谷が俺の事を嫌いでも…



俺は…お前を大好きだ…



T「ガヤ?」

Y「たいすけ…どうした?…体調でも悪っ……」



横尾さんの声に全員が藤ヶ谷の方を見る



F「男同士で、気持ち悪っ……」



藤ヶ谷の言っている事がよく分からなかった
でも俺に向けて発した言葉なんだと言うことは分かった



s「ガヤさん?」

「藤ヶ谷お前、何言ってんの?」



冷たい声で俺を否定しないで



F「何ってそのまんま。ヘラヘラ笑ってられるとムカつく」



藤ヶ谷の言葉が胸に突き刺さった

続けて発せらせる藤ヶ谷の言葉は俺が一番聞きたく無い言葉だった



F「そんなに大倉くんが良けりゃ、キスマイ抜けて大倉くんとこ行けば?」



冷めたく
色の無い言葉


悔しくて
悲しくて


藤ヶ谷に俺の存在は必要ないのだろうか


頭にカァッと血がのぼる感覚が押し寄せてきて気付くと俺は藤ヶ谷の胸ぐらを掴んで顔を近づけていた



「…っ…なんっだよそれ….お前っ、それ本気で言ってんのか?」

F「……」



俺の事、見てくれなくても嫌いでもいい

でも…側にいる事だけは奪わないで

何も求めたりしないから



Y「太輔!………」



ーバタンッ



俺の腕を振り払い藤ヶ谷は楽屋を出て行った



どうして?どうして?君を好きなる?

泣いて、ただ笑って、側にいるから

それだけでいいから…


俺の居場所

奪わないで……



.

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (157 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
設定タグ:藤北 , キスマイ , BL
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2019年10月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。