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「わ、笑うなよ！ちょ、ちょっと酔ってるだけだろっ…」
なんだかこんなにアタフタしてる自分が恥ずかしくなってそのまま前を通り過ぎようとすると不意に手首を掴まれた
「北山、あのさ……」
ドクン…ドクン…ドクン……
掴まれた手首に身体中の熱と全神経が集中して心臓は口から飛び出るんじゃないかと錯覚する程に煩く脈を打っている
手首を掴んだまま何も言葉を発しない藤ヶ谷を視線だけ動かして盗み見ると胸がキュッと締め付けられる様な感覚が襲ってきた
この気持ちは…
なんだ………？
「みつー！そろそろお開きだってー！」
奥から聞こえてくる声に掴まれた手首がすっと放された
お酒が入っていつもより更にテンションの高い二階堂が
″あれ？ガヤも一緒だったんだ″
と交互に俺たちをみてニヤニヤした
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作者名：ゆうにゃん
| 作成日時：2019年8月23日 23時
