僕ハ君ナシデ愛ヲ知レナイ (ページ23)

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「………て……きて……ツ！
………ミツ！！……ミツ、起きて！！」

「…っん………」

ゆっくり瞼を開くとぼやけた視界が段々とクリアになっていく

あれから少し眠ってしまったようだ

あの日の事が昨日の事のように思い出されて少し恥ずかしくなる

視線を感じ周りを見渡すと先程までいなかった玉や宮田、横尾さんもいて楽屋にメンバーが揃っていて弟組がニヤニヤと何か言いた気に俺を見ていた

「…えっ？な、なに…？」

俺が寝ている間に何かあったのか？

ま、まさか変な事寝言で言ってたとかだったらやべぇ恥ずかしいんだけど

寝てる間に起きていた事を寝惚けた頭をフル回転させて考えていると千賀が内緒話をする様に口に手を添えながら耳打ちしてきた

「君ナシってガヤさんとの想い出なんだね」

千賀の言葉に顔が赤くなっていくのが分かる

「そ、そんなんじゃねーよ！」

反射的にバッと視線を送ると手でごめんとジェスチャーする藤ヶ谷の姿がにやにやとこっちを見ているメンバーの背後に見えた

「ふ、藤ヶ谷、てめぇ…！」

「ガヤがどうかしたの？藤北でなんかあったぁ？」

「あ……」

含みを持たせた玉の問いに固まった

「北山…俺も好きだよ、かわいい寝言ありがとね」

ふふっと笑いながらとんでもない言葉を残して言った藤ヶ谷の所為で
この後俺は弟組の質問責めにあったのは言うまでもない

「朝から甘々な藤北、ご馳走様でーす！」

僕ハ君ナシデ愛ヲ知レナイ……end.

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