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「お邪魔します…」
「ちょっと散らかってるけど…」
あれからすぐに藤ヶ谷がやってきた
去年引っ越して来たこの部屋に此奴が来るのは初めてで
キョロキョロと落ち着かない様子で辺りを見渡している
「お前、キョロキョロし過ぎ…何か飲むだろ?お茶か水しかないけど…」
「…じゃぁ、お茶で……」
冷蔵庫からペットボトルに入ったお茶を差し出した
「ん…ありがと……」
受け取ったペットボトルの蓋を開け口に含んだ藤ヶ谷
綺麗に整った高い鼻
厚みのある唇には水滴がキラキラと付いていてゴクッと上下に動く喉仏
その横顔から何故か目が離せなくて
「そんなに…見られると……飲みづらいんだけど……」
気付くと藤ヶ谷の事をまじまじと見つめていたらしい
「わ、わりぃ。つ、つーか、なんかあったんだろう?藤ヶ谷が俺んとこに来るなんてさぁ…」
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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2019年8月23日 23時