りあらぶ × BE LOVE 〜なるべくゆっくり歩いていこう

宮田くんの大作戦４ ページ4

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あまりにも気まずくてこの誘いは何度も理由を付けて断ってきた


の・に！！！



「え？ミツはこれで今日終わりってさっきマネが言ってたよ」

「よ、よこーさんっ！」



なんて余計なことを言ってくれるんだ！
ギリッと横尾さんを睨み付けたのに横尾さんはニタニタ笑ってる



「わたる、サンキュー！ほら、きたやま、仕事だと思ってたんなら予定ないでしょ？」

「うっ‥」



ムリムリムリムリ！
むりだぁーーーーー！！！！
藤ヶ谷と二人で飯！？
一緒に飯なんて食ったらまたあん時の事思い出しちまうだろがーーー！



「よ、よこーさんも一緒に行こうよ！」

「いや、俺このあと仕事あるし」

「じゃ、じゃぁ、ニカ！」

「ミツ、舞祭組はこの後一緒の仕事だから無理だよ」



何とか二人っきりを阻止しようとしたのにことごとく振られる



「じゃ、じゃぁ、たま‥‥」

「俺は嫌だね！」



たまもりー！
なんでそんな事言うんだよぉー
かわいいかわいいみっくんのお願いだよぉー



「藤北とプライベートまで一緒なんて絶対イヤだね！」



おいおい玉森さんよ
随分とハッキリ言ってくれんじゃねーか



「たまちゃーん、そんな事言わないでさぁ
ね、一緒にご飯行こうよー、奢ったげるからさぁ」

「ねぇガヤー、ウザイから早くこのおっさん連れて帰ってよー」



誰がおっさんじゃい！



「たまぁ〜、たまにはいいじゃん！一緒に、っ‥！」



突然腕をグイッと引っ張られて身体がよろけた
と思ったら背中に温かな感触と俺の鼓動を早めるあの甘い香り



「はーい、そこまで！」

「‥っ！！！」

「たまには二人っきりでご飯もありでしょ？
た・ま・に・は」



意味深に言葉を強調した藤ヶ谷に抱き締められてるこの状況
バックバックと心臓が鼓動してダメだ！

心臓が壊れるっ！！！



「さ、行こっか」

「えっ、？あ、ちょっと‥！」



そのまま腕を掴まれて連れて行かれる



「結婚式も控えてるし今日はヘルシーな和食にしよっ」

「いや、っ、まだ行くなんて、言ってな‥！」

「北山に断る権利なーし」



藤ヶ谷が近付いて耳元で囁いた



″俺と北山の仲じゃん″



「な、な、な‥っ‥//」



クスッと耳元で笑うから顔に熱が集中して全身がゾクゾクッと粟立つ



「じゃ、俺の北山くん連れて帰るわ！」

「え‥？えっ！？」

「ヒュー」

「ラブラブぅ〜♡」

「えぇーーーっ！！！？？？」



藤ヶ谷に腕を引っ張られながら俺たちは楽屋を後にした


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