REAL ME

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「「お疲れ様でしたー！！」」



ライブ終了後、いつもの様に打ち上げとしてスタッフとメンバーと食事に来た

今回も5大ドームでライブを開催できて
怪我なく無事にオーラスを迎えられた事がとても嬉しい

それもメンバーは勿論、関わってくれたスタッフみんながいてくれたからだと思う

正直、今回はアルバム作成時から自分の感情が乱れる出来事が多くていつもより疲れたけど……


相変わらず藤ヶ谷は横尾さんと二人で呑んでる
ぼーっとライブを思い返してながら藤ヶ谷を見てた



「みつぅ〜」

「たま、引っ付くなー暑いー」



俺の隣には玉と宮田がいて
本番中もなにかと俺の近くに来たりしてたけどやっぱり玉の距離が近い
酔っているのか俺に抱き付いて離れない玉森



「やっぱりみつはちっちゃくて可愛いなぁ」

「うるせぇ！俺はかわいくねぇよ！」

「嬉しいくせに〜」



なんだかいつも以上にご機嫌な玉森の様子に頬が自然と緩む



「んふふ、ギュッといっぱいしたいし〜それに・・・」



途中まで言いかけて視線を左側へ移動させた
玉の視線の先を見ると横尾さんと藤ヶ谷がいて

何でだろう藤ヶ谷がこっちを見てる

いつもみたいにすぐ逸らしたりしない
真っ直ぐにこっちを見てる



「かわいいから、ちゅーもしたーい」





＿＿＿＿＿ガシャッ





藤ヶ谷が勢いよくテーブルに両手をついて立ち上がった
辺りがしんと静まり返った
立ち上がってまたすぐにこっちを見るから藤ヶ谷と目が合った



「………トイレ」



眉間に皺を寄せて合った視線を逸らすとそのまま不機嫌さ丸出しの顔で藤ヶ谷は部屋を出て行った




一瞬にして静まり返った部屋は藤ヶ谷が出て行くと少しずつ賑やかさを取り戻した

煩くし過ぎただろうか
他に何か気に触る事でもしたのか
それとも俺が見ていた事が嫌だったのか



「ガヤ、なんかプリプリしてたねー」

「だな…」



こっちをずっと見ていたし
席を立つ時も不機嫌そうにする藤ヶ谷と目が合った
明らかに藤ヶ谷の機嫌を損ねた原因は俺だと思った

やっぱり俺、嫌われてんだな
この前の事はよく分かんねぇけど何かの間違いで
もしかしたら俺の都合のいい夢だったのかも知れない



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