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結局あの後、眠ってる北山を起こしてまで住所を聞くことなんて出来なくて、そのまま俺の家に連れて来てしまった



寝室のベッドに北山が眠っている



それだけなのに心臓が煩いくらい音を立てた




「北山…入るよ」




もちろん眠っている北山からの返事はなく、そぉっと物音を立てないように北山へ近づく




「…んっ……っ」




時々、苦しそうに顔を歪めている北山の額に冷えピタを貼り熱を測る




ピピッー

ー39.2度





凄い熱…


こんなになるまでよく頑張ったな



北山…いつも冷たい態度で辛く当たってごめんね。


本当は大好きで嫌われたくなくて離れたくなくて


もっと素直になりたかったのに



そっと北山のおでこに口付ける



ふっと視線を北山に戻すとうっすら目を開けた北山と視線が交わった気がした



俺を見る北山の瞳には涙が滲んでいた



北山のことが好きで好きで好きで
もう気持ちが抑えられなかった




「北山…好きだよ…」




そっと唇に口付けると北山はふわっと優しく微笑んだ




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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2019年7月13日 9時

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