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白石side
緋山「力まないで、力抜いてください」
白石「20分以内にヘリが戻る。どうする?」
緋山「もう頭見えてるからここで産ませる、日没に間に合わなかったらこっちは救急車で行くわ」
白石「わかった、消防に伝えとく」
さっき名取先生が言ってた出血は、どうやら妊娠してたからみたい。でも、胎児もお母さんも無事で良かった…。あの男の子も藍沢先生が診てくれてるから助かるだろうし、Aだって、藍沢先生があの状態で治療を続けさせるわけない。
とりあえず気にかかっていたことはなんとか解決しそう。そう思ってフェローたちのいる駐車場へと向かった。
〜
Aside
流石に自分の治療もしなきゃと思って病院に向かおうとすると、通ろうとした先の駐車場で2人の医者が治療をしているのが見えた。でもまだ慣れていないのか動きがぎこちない。つまりこの子達が新しいフェロー…この子達のサポートくらいなら…!
『突然ごめんなさい、フライトドクターのAです。サポートさせてください。…うん、その調子。7ccで固定して、焦らないでゆっくり』
横峯「(初めて見た…ドクター?)固定しました」
『肺挫傷かもしれないからライン確保してね」
横・灰「っはい!」
きちんと言われた事に対応してくれる。大丈夫、技術がないわけじゃない。落ち着けばきちんと動けるということがわかって、安心して他の患者さんの治療を続けていると、後ろから白石先生の声が聞こえてきた。
白石「ごめん、遅くなった…ってA!まだ戻ってないの!?てっきり戻ったのかと」
『この男性は大丈夫、ヘリに運ぶだけ。今から女の子のほうのフェローと向こうのお年寄り再トリアージしに行ってくる』
白石「わかった。A先生、ありがとう。でも本当に無理しないでほしい、皆心配してる。」
『ごめんね、お言葉に甘えて、そろそろ本当に戻らせてもらう。』
心配をかけるのは好きじゃない。だって、皆は本当に優しいから。私より、私を気にかけてくれるから。それに粗方の治療は済んだから大人しく戻ることにする。
そう言うと白石先生は微笑んで、それから集中した表情に切り替わり、適切に指示を出していった。
白石「A先生は甘えるくらいで丁度いいのよ。…白車足りないので緑タグは民間のバスを借りて運びましょう。上総医大、何名まで受け入れ可能か確認してください!」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが、終わりなのでしょうか? (2019年9月9日 6時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
さわ - 凄く面白いです!!更新楽しみにしてます!頑張ってください!! (2017年10月15日 22時) (レス) id: 624c3d29d5 (このIDを非表示/違反報告)
すみ(プロフ) - 友結子さん» そうなんですね!更新頑張ってください! (2017年10月13日 6時) (レス) id: a9185cd038 (このIDを非表示/違反報告)
友結子(プロフ) - すみさん» 面白いと言って頂けて有難い限りです( ; ; )!! 台詞に関しては全話録画してあるものをちょこちょこ再生しながら書いております◎ 医療知識がないので専門用語等間違えているかもしれませんが、なるべくドラマの再現ができるよう尽力しております○* (2017年10月13日 0時) (レス) id: e7ffff4c77 (このIDを非表示/違反報告)
すみ(プロフ) - この小説ホントに面白いです!ドラマとセリフとかも一緒ですごいですね!見ながら書いてるんですか? (2017年10月12日 18時) (レス) id: a9185cd038 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:友結子 | 作成日時:2017年10月9日 2時