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22話 ページ23

蔵馬side

こちらを見てVサインを送ってきた水希を見て、俺らは凍りついた。

水希の真っ黒のボブカットは、今や水色になっていた。

月の光に照らされてキラキラと光っている水希。

その目には、いつもの優しい光は宿っていなかった。

ショットガンと共に穏やかなオーラを吹き飛ばしてしまったかのように、

水希はもうオーラが別人だった。

多重人格とはまた違うが、水希の中にはきっと、戦闘するためのスイッチがあるようだ。


水希に目を引かれ、気づかなかったが、いつの間にか俺たちは囲まれていた。

飛影「準備運動にはちょうどいい。」

蔵馬「いっちょやりますか。」

俺と飛影がまず飛び出す。

水希の元にも何体か妖怪がいったようだが、

さっきの戦闘を見る限り、スイッチが入った水希の足元には及ばないだろう。

薔薇のムチを振りながら水希の方を気にする。

水希を幻海師範に託して良かったな。

俺たちじゃ、水希をあそこまで育てることはできなかった。

水剣を振りながら不敵に微笑む水希。


飛影「アイツ、随分と戦いに乗り気だな。」

蔵馬「あなたも水希を気にするんですね。」

飛影「…足を引っ張らないか見張ってるだけだ。」


見る限り、水剣の切れ味は抜群なよう。

飛影の刀といい勝負をしそうだ。

ーーー

戦場には死体以外無くなった後、水希は俺たちの元へ帰ってきた。

飛影「お前も少しは使えるようになったな。」

『は…はい…』

水希の髪色はしっかり黒だ。

雰囲気も、いつもの優しい水希だ。

『僕もう…今日は…使い物にならないかもです…』

そう言って水希はフラッとバランスを崩した。

慌てて抱きかかえる。

桑原「また寝たのか…?」

蔵馬「いえ。気絶しているようです。」

飛影「慣れない戦闘なんかするからだ。」

桑原「おめぇがやらせたんだろ!」

蔵馬「いきなりトップギアにしたんです。寝かせてあげましょう。」

桑原「ったく。どいつもこいつも。」

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- 神作品だ。 夢男の性格中の人とそっくりだし♪ 更新待ってるよん!♪ (12月22日 1時) (レス) @page33 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プラス. | 作成日時:2022年1月21日 17時

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