知らない君 ~JJ~ ページ14
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Aは
俺といる時ほとんどケータイを見ない。
これは、前からそうだった。
普通、男も女の子も
テーブルにはケータイを置いておくよね?
しない子もいるかもしれないけど……
話の途中でも、ちょっと見たりするのが当たり前だったり。
通知が来たら確認したり返事したり。
それをAはしたことがない。
人といる時に失礼だと思ってるのかな?
そういう人なのかな、って
思ったりもするけど。
今日も、テーブルにケータイは無くて。
友達があんまりいないって
笑って言ってたから。
元々、人付き合いとかに縛られるタイプじゃないのかもしれない。
だけど、人懐っこい性格とか
誰からも好かれそうだし。
友達も多そうだと思ったのに、これもまた意外なことで。
たまに聞く君の事と、俺が考えてる俺の中の君は。
違う人みたいなんだよ。
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席を立って、
ひとつしかない男用のトイレが並んでたからすぐにまた戻ると
Aはケータイを見つめてた。
JJ「A」
「………!早かったね?」
JJ「うん、並んでたから戻ってきた」
「そっか、ごめん」
ケータイはすぐにバッグの中。
JJ「なんで謝るの?(笑)」
謝ることなんかないのに、
気まずそうな顔をして
「………すぐ帰らないといけなくて。」
あぁ、だからごめん?
JJ「ううん。いいよ?
行こうか。」
「トイレいいの?」
JJ「うん、なんか大丈夫になった(笑)」
「そういうもの?(笑)」
JJ「そういうもの(笑)
急用?大丈夫?」
「ううん、そうじゃないけど……
見たい番組があって……」
JJ「録画してないの?(笑)」
「録画出来ないの(笑)」
そういう理由なのかな
本当に?って思い始めてた俺は
信じるしかないんだけど。
これも、少しだけ働いた勘。
誰か、待ってたりする?
君の帰りを待つ人が、いる?
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帰り道、途中まで一緒に電車に乗って
笑顔と口数が減った気がしたのは
俺の考えすぎなのかもしれないけど……
Aが降りる駅が近づく。
JJ「明日また、駅で会おうね」
「うん、私朝からいるから。
ジェジュン、今日はありがとう。
楽しかった!」
JJ「うん、俺も。」
手を振り、降りたAの姿を目で追うと
ケータイを耳にあてて
階段を降りてった。
知らない君を、見た気がした。
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yuyu(プロフ) - alexisさん» 良かった、終わりになって。ここからはもう、大和に縛られること無く。けどこういう奴は怖いから、出来れば引っ越してほしい… 別れ、なんだと思うんだけど…どうだろー。繋がるのかな。。ね、ほんと明るいパッパラパーの話書きたいw (2018年12月4日 12時) (レス) id: 9d76bf7c73 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - yuyuさん» おぉ…ブルブル…良かった!鍵も返ってきた。……しかし、ジェジュンとも別れるんだねー。“別れ”なのかな??2章をお待ちします。そろそろ明るい楽しいお話も読みたい!かもー(*´∀`)です☆ (2018年12月4日 0時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - alexisさん» こわいこわい!(笑) ほんと、怖すぎー! そう、立ち向かえヒロイン!さよならしよう。まっさらになったら、大切なものが見えてくるかも(T_T) (2018年12月3日 18時) (レス) id: 9d76bf7c73 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - yuyuさん» コワいコワい!けど、立ち向かわないと!もう既にD Vだと思う。耐えて!堪えて!ガンバレ!新しく生きる為に幸せに笑う為に!人生を諦めるな!! (2018年12月3日 17時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - alexisさん» そうなんですよー!相手の幸せを願ったから、一人ぼっちではないよ!ヒロイン。怖いけど……一歩踏み出したから。きっとかわれるよ!ジェジュンは助けてくれるだろうけど、今はそうじゃない時だから。 (2018年12月3日 12時) (レス) id: 9d76bf7c73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuyu | 作者ホームページ:https://twitter.com/6y0u0y2u?s=09
作成日時:2018年9月18日 1時