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第六話《夢主side》 ページ7

「久しぶりアルナ、A!ずっと会いたかったネ!
会えて嬉しいヨ!」






そう言って、苦しいくらいに私をぎゅーっと
抱きしめる神楽ちゃん。
初めて万事屋に来た時にたまたま気が合い、
それ以来ずっと実の妹のように思ってしまうほど、
神楽ちゃんとは仲が良い。






_銀時も、これくらい懐いてくれりゃ良かったのに。
その考えは、口に酢昆布を突っ込まれた事で放棄
された。






「んぐっ!?…ちょっと神楽ちゃん、急にやめてってば」






別に嫌じゃない。
無邪気な可愛げのある行動だと思う。
一度突っ込まれた酢昆布をもう一度咥え直す。






「酢昆布美味いアルカ!?Aになら幾つでも
あげられるネ!」






ニカッと歯を見せて笑う神楽ちゃん。
それが微笑ましくて思わず微笑むと、玄関の
引き戸がドンドンと鳴った。






「何だァ?もしかしてあのババアか?おい新八、
ちょっと出て来い」






「銀さんが行けば良いじゃないですか。僕だって
雑用ばかりは嫌ですよ」






「寺門通のCD買ってやるって言ったらどうする?」






「はいはい、今行きますからねー!」






寺門通のCD一つで心動き過ぎだろ。
あと新八くん、君は一つ勘違いをしているな。
私は銀時の双子だから分かるぞ。






「ったく、ぱっつぁんもバカだな〜。俺は寺門通の
CD買ってやるなんて、一言も言ってねえのによ」






やっぱりね。
銀時って、ケチでずる賢いんだもん。
予想が的中した事に苦笑すると、新八くんが
戻って来た。






「Aさんにお客さんですよ。…ほら、入って来てください」






彼はため息混じりに後ろを振り返った。
入って来たのは黒い隊服の二人。あ、これは…






「ちょ、土方さんに沖田さん。なんで私がここに
いるって分かったんですか。あと、何の用です?」






二人に聞いてみると、返って来たのはやはり仕事の
話だった。






「ああ…悪いが、今裏で動いているらしい攘夷志士の件で、調べてもらいたいことがあってな。
至急戻って欲しいと近藤さんから」






「てか、アンタ自分で俺に万事屋に行くって言い
やしたよね?ボケ始めてるんですかィ?」






沖田さんが呆れ気味に言う。
土方さんに答えようと口を開くと、神楽ちゃんが
吠えた。






「ボケ始めてるって、それAに向かって言ってるアルカ!?それはお前だろ、クソサド!」








そうだった、神楽ちゃんは沖田さんと犬猿の仲だったんだっけ。
めんどくさ。

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作者名:蒼桜 | 作成日時:2018年11月30日 19時

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