小さな恋のものがたり

18 Tside 遠い記憶 ページ18

Aさんの腰をを引き寄せ
頭を抑えて何度も口付けた……




俺の名前を呼ぼうと口が開いて
その隙間に舌を捩じ込み、舌を絡ませた




『…んっ／／／』




Aさんから漏れる吐息が色っぽくて
俺は理性が飛びそうになる………





胸を強く叩かれ、ようやく体が離れた……



Aさんは涙ぐんでいて、罪悪感が募った






「……ごめん。ごめんAさん…」


その場に座りこんだ俺に、Aさんは優しく背中を擦ってくれだんだ



こんなひどい事したのに、どこまで優しいんだよ




『……何かあったんでしょ？
……上がってください。温かいお茶淹れますから』




俺の手を引いて部屋まで連れて行ってくれた







ソファーに座り温かいお茶持ってきたAさんも、隣で静かにお茶を飲んでいた





『…落ち着きましたか？』





「…はい。本当にごめんなさい…」





『……びっくりしましたよ…

でも……

ドキ ドキもしました／／／』






紗弥加に対する俺の不信感や感情を
Aさんに話した






『…玉森さんはヤキモチ焼きなんですね。

そして深い愛情の持ち主なんですよ…

彼女さんの事、とても愛してる…

……だから苦しいんですね』








確かに愛してた……

でも、それはもう遠い記憶かもしれない……






「…今はわからない………」




『わからない…？』




「…愛していく自信がないんだ……」





この先ずっと浮気してるんじゃないかって
考えるだけで苦しくなる……





「…俺は、、、俺だけを愛してほしいから

他の男に抱かれてるってわかってて
優しくできる程強くないよ………」

19 Tside 優しい温もり→←17 Tside 淡い期待

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す