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――藤ヶ谷side――
何度かAちゃんと食事に行き、少しは心を開いてくれてる気がしてきた。
「…今日はさ、俺んちで飲まないの?」
戸惑ってるみたいだけど、俺は引かない。
もう見てるだけじゃ嫌なんだ。
「たまにはいいでしょ?」
優しく優しく追い込む…
『……少しなら。』
部屋へ連れて行き、軽くお酒を飲んだ。
Aちゃんの頬がうっすら赤く染まっていて
トロンとした目で上目遣いなんて…
俺の理性を崩壊させていく。
我慢してるのにズルイよAちゃん。
「…大丈夫?気分悪くなってない?」
『…はい。大丈夫です///』
ジリジリ近づこうとする俺の肩を掴み
『大丈夫です。そろそろ帰ります』
立ち上がろうとするAちゃんの腕を引っ張り、少し震えている彼女に唇を押し当てた。
彼女の唇はとても柔らかく、もっと触れたくなった。
ソファーに倒れ込んだ彼女の顔の横に手をつき
「嫌なら、逃げていいから………」
酔っている彼女に選択させた。
*
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作者名:yuna | 作成日時:2018年3月3日 20時