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――藤ヶ谷side――
Aちゃんを食事に誘った。
イタリアンにしたけど、Aちゃん好きかな?
時間より早く着き過ぎちゃった。
コツン、コツン、
ヒールの音が席の前で止まる…
『こんばんは。お待たせしました。』
やっぱり可愛い///前より大人っぽくなってる。
「来てくれてありがと。」
久しぶりだな、こんな楽しい食事。
Aちゃんとがいるだけで、景色が変わっていく。
『今日はありがとうございます。ごちそうになっちゃって、すみません。』
「いーえ。楽しかったよ。」
まだ帰したくないな……迷惑かな?
「…あのさっ、、もうちょっといいかな?」
少し困った顔をしたけど、優しいAちゃんは"少しだけなら"って言ってくれた。
近くのBARに行く事にしたけど、ありえない…
休みって、何で今日はなんだよ!
「ごめんね…」
クスクス笑ってるAちゃんが
『よかったら、ウチに来ますか?すぐ近くなんですけど…』
予想外の話で動揺してしまった!
「いいの、部屋にあがって?」
『狭い部屋ですけど。』
通り道のコンビニでお酒とつまみを買って、Aちゃんの部屋に向かう。
Aちゃんの部屋は、きちんと整頓されてて可愛らしい家具が置かれていた。
お店が休みでラッキーだったな。
「何か手伝おうか?」
『じゃ、グラスを出してもらえますか?』
俺がグラスの準備してる間に、パッパッとおつまみを盛りつけテーブルに運んでる
「よし、飲みますか!」
『「乾杯!」』
*
Aちゃんがウトウトし始めた…
お酒弱かったよな?
あっ、もうちょっとで首カクンってなりそう。
フフッ、可愛いよ。
カクン
『…あっ!スミマセン。寝てましたよね私?』
「遅くまでごめんね。そろそろ帰るよ。」
『…はい。』
「寂しいなら、居てあげてもいいよ。」
『…えっと、、大丈夫です。』
「ハハハッ、真面目に答えないでよ。冗談だし。」
こういうとこも好きなんだよな。
少しだけ、いいかな…
Aちゃんを抱きしめた。逃げようとするから強く抱きしめた。
『藤ヶ谷さん、離して…』
「ヤダ……。もう少しこのままでいさせて。」
抵抗しなくなったから、力を緩めて優しく抱きしめた。このまま押し倒したい理性を保ち、気持ちを落ち着かせた。
「ありがと。また、来るね!」
そう言い残して部屋を出た。
少しは俺の事……意識してくれたかな?
*
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作者名:yuna | 作成日時:2018年3月3日 20時