魔法のスープは涙味【yuta／wataru】 (ページ44)

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案の定、、、

バイトから帰ると
横尾さんはご立腹だった……

何度か連絡がきてたけど
怖くて返事できなかった。

横「何で連絡しないの？昨日はどこにいたの？」

ちょっとだけ強い口調で
昨日のことを聞いてくる。

横「黙ってないでちゃんと話してよ。

一緒に住んでるんだからさ、最低限のことしようよ。
どんだけ心配したと思ってんの？
気になってお店覗いたら、出勤してたから
安心したけど。」

『ごめんなさい……。

昨日は……お友達のとこにいました。』

〝お友達〟って聞いて
横尾さんの顔がピクッとなった。

横「こういう聞き方変だけどさ…友達いないんじゃなかった？」

『バイト先の人で……。』

横「バイト先ってさ……男しかいないよね？
男のとこに泊まったってこと？」

『バイトには女の子もいて……学生さんなんだけどね、、仲良くなって……』

横尾さんに嘘をついてしまった…

いつかわかるのに、、
どうして嘘を付いてしまったか後悔した。

横尾さんに軽い女だと思われたくなかったから。

玉ちゃんに失恋して
好きって言われた人にキスされて
簡単に身体を許した私を
横尾さんはどんな目で見るのか怖かった。

横「本当に友達なんだよね……？」

『はい……。』

横「それならいいよ…。でも今度からはちゃんと言ってね。」

そのままの横尾さんは
寝室へと入っていった。

テーブルには手料理が置かれてあり
温かいのに…一人で食べる寂しい食事だった……