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目が覚めると
知らない部屋……








どこ……?


何で私こんなとこに……?









横「気が付いた…?」









横尾さん……。


横尾さんの家?









そっか………








私の家、、、燃えちゃったんだ……









『……ごめんなさい。





ありがとうございます。…帰りますね。』









横「どこに帰んの…?」









『……………』








帰る場所なんて……ない。







『どこか探します………

ネカフェとかありますし、、』







横「お金は?あるの?」







惨めだった……





会社が倒産、
寮が火事、
お金もない……








私…もう生きてけない、、、









何も言葉が出ない……







出るのは涙だけ……









横「はい、これ食べて……」







横尾さんは私に
温かそうなスープを出してくれた。






横「とりあえず食べなよ。


それから考えよ?」







考えるって……何を?








横「ほら〜、そんな難しい顔しない。

美味しいんだよ、このスープ。

俺の自信作。」






椅子に座り
優しい味のする
スープを啜った、






『…美味しい。。。。』








横「成ちゃんは美味しい物を食べると泣くのかな?

今日はずっと泣いてばっかだね。」








止まらない涙……






横「ふふっ、塩分控えめにしてよかったよ。

成ちゃんの涙でいい塩梅になったね。」






『………いい塩梅って(笑)』





横「あっ、やっと笑ったね……。」






ああ、この人は
なんて優しいんだ…




このスープのように
温かくて優しい…









横「美味しいごはんを食べるとさ、人って笑顔になるよね。

だからさ、俺料理作るの好きなんだ…」






『…横尾さんは料理人ですか?』




「………………」






違うのかな?

黙っちゃったんだけど……






横「俺のこと知らない感じ?」






『横尾さんでしょ?』





どういう意味なのかな?

名前は横尾さんだったよね?






横「知らないのか………まぁそれはそれでいいか。」






『どういうことですか?』






横「いつか教えてあげるよ。

とりあえず今日は俺んちに泊まりな。」






躊躇しながらも
この言葉に甘えた。





行く宛なんてどこにもない…




この寒空の下
部屋を出て行く勇気なんてなかった。

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設定タグ:玉森裕太 , 横尾渉 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:yuna | 作成日時:2019年3月5日 20時

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