小さな恋のものがたり4 (ページ8)

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109 Tside 藤ヶ谷さんと…高田さんページ8

コツコツとヒールの音が近づいてくる……

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高『裕太さん、こんばんは。』

「…こんばんは、、、高田さん。」

つい高田さんって呼んだ…Aがいたから。

『…こんばんは、小林Aです。』

高『どうも…高田と言います。裕太さんにはいつもお世話になってます。色々と…』

「ちょっと高田さん、変な言い方しないでよ。」

高『もう、どうして高田さんなんですか？いっつも菜々ちゃん♡って呼んでくれてるのに。

彼女さんの前だから、気を使ってるんですか？』

俺の腕を組み、Aの前でボディタッチをしてくる。

『…菜々ちゃん、、、？』

高『…はい。』

『あっ…いえ、可愛い名前だなって。』

高『ありがとうございます。下の名前、菜々美って言うんですけど裕太さんは菜々ちゃんって呼んでくれてるんです。』

…別にそこを強調しなくてよくない？

藤「…ほら、もう行くぞ。悪いね邪魔しちゃって。
俺たちはここで。今度こそ、またね。」

藤ヶ谷さんに菜々ちゃんは連れて行かれた。

やっと安心できる…

何か口走りそうでヒヤヒヤしたよ。

「…飲み直そっか。ねっ？」

『綺麗な人だったね、、菜々さん。』

「…そうだね。」

『別に名前で呼んでよかったのに……私に気を使ったの？』

「そんなんじゃないけど……余計な心配させたくないから。」

『………心配させるような事してるの？』

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「…………してるよ。」