166 Tside 滲む月 ページ35
綺麗な水面を2人で眺めていた…
高『裕太さん……私、裕太さんを好きになってよかった。ずっと片思いだったけど幸せでしたよ。』
今なんだな……
菜々ちゃんもそれを待っているんだ。
「菜々ちゃん、ずっとごめんね。俺は彼女以上に菜々ちゃんを想うことはできない。気持ちには応えられないんだ。
たくさん菜々ちゃんを傷付けた……
…こんな俺を好きになってくれてありがとう。」
本当にありがとう。
菜々ちゃんの気持ち嬉しかったよ…
高『……う、ん。』
啜り泣く声がして、そっと抱きしめて背中をさすった。
「…菜々ちゃん、、ありがと。」
高『裕太さんは、、最後まで優しすぎます。』
「ごめんね、泣き止むまでこうしてるから…」
自分のために泣いてると思うと、心が痛むけど
俺にはこうしてやるしか何もできないんだ…
見上げた月はいつしか滲んで見えてきた…
誰かを傷付けると、自分も傷付くんだと教えられた気がした。
高『……泣かないで。』
___泣かないで……
Aにも言われた事があったな、、、
女の子の前で泣くなんて…。
俺ってこんな泣き虫だったけな?
「月が綺麗すぎなんだ、、だから泣けてきちゃった。」
高『ふふっ、何ですかそれ?』
「笑うとこじゃなくない?」
お互いが笑顔になれてよかった……
きっと俺たちはいい仲間でいれるような気がする。
.
.
.
仲間でいれると思っていたのに……
俺たちは、、、俺は、、、
どうして間違えてしまったんだ…
167 好きで溢れちゃう→←165 Tside 2人だけの世界
656人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yuna | 作成日時:2018年7月22日 8時