小さな恋のものがたり5 (ページ16)

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147 好きなんだよページ16

――Aside――

『そういえば、さっき横取りされたって言ってたのって？狙ってた女の子取られたの？』

北「取られたね。俺から奪ってった。飯行こうと思って待ってたのにさ。」

『ふふっ…北山さんでもそういう事あるんですね。』

つい笑っちゃった。

北「あのなぁ、笑い事じゃないからな。
俺から横取りしたの、お前の彼氏だぞ。」

裕太が…？もしかして、、菜々さん？
ってことは今一緒にいるってこと…？

どうして裕太は北山さんから横取りなんてしたの。

『…その相手って、、菜々さんなの？』

北「まぁな。アイツよくやるよ、Aいるのに。」

『横取りってどうして？裕太…やっぱり菜々さんのこと、気になってるのかな？』

どういった経緯でみっくんから横取りしたのかはわからないけど、何かしら理由があるんだよね？

北「…気になってないと思うよ。」

そうなんだ、よかった。みっくんが言うなら少し安心かな。

北「………好きなんだよ、高田ちゃんのこと。」

『えっ、、？」

北「気になってるじゃなくて、好きなんだと思うよ。
玉森さ…高田ちゃんのことになるとムキになるしさ、今日だって俺が飯行こうとしたら、怒って連れて行ったからね。」

嘘だよ…、、みっくんは私に意地悪してるんだ。

『北山さん、変な嘘付かないで下さい。私をからかってるんでしょ？

もし裕太が菜々さんのこと好きなら、どうして私と付き合ってるの？』

北「…お前のこと可哀想だからじゃない？玉森、優しいから。
好きな人ができても言えないし、Aの事が好きなんだって自分に言い聞かせてるんだと思うよ。」

違う、、、そんな事ない！！

裕太が菜々さんのこと好きなはずない。