好きだっ（yuta.t）4

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藤「…急に悪かったな……」


「…あぁ、別に大丈夫だよ……」



重たい空気が流れる中、ガヤが口を開いた。



藤「玉に…言わなきゃいけない事があるんだ。」


「…うん…………何？」



静かに深呼吸してガヤの次の言葉を待っていた…



藤「…Aの事なんだ…」


A？呼び捨てに変わっていて、２人に何かあるんだと確信した…



「…Aがどうしたの？もしかして…見つかった？」



藤「…うん。少し前に見つけた……」


「少し前に？どうしてすぐ教えてくれなかったの？」


藤「…ごめん………言いたくなかった。

俺…俺ね、今でもAが好きなんだ……」



わかってたよ、そんなの。

でも信じてた…、ガヤは俺から大事な人を取らないって。


「……俺…ずっと探してたのわかってたのに？
俺にはAしかいないのに？
ガヤは…俺からAを奪うの？」



藤「…ごめん、玉。」



「…謝って欲しくなんかないよ…」



俺はAさえ戻ってくればそれでいいんだ…



藤「俺たち…付き合ってるんだ…
……だから、、、だからもう玉のとこには返せない…」



「………」



何言ってんの？

付き合ってるって…？



「…ほんとに、、、付き合ってんの？
……冗談でしょ？」



血の気が引いていく……



「……俺、信じないから…」



強がりでしかない…



これ以上の言葉は出なかった。



ガヤはいつの間にか帰っていて、部屋は静まり返っていた…





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