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61 Kside たった1度の過ち ページ35

――北山side――


なんて俺は意地悪なんだろ…



Aに元カレの事を聞いたり
玉森が浮気しちゃってたら?なんて…



″信じてます″なんて強い眼差しで玉森を見るから
つい言っちゃったじゃん…



魔が差す事あるよ、、
寂しさを埋めるためだよ、、
慰めたくなるんだよ、、



そんな理由で好きじゃなくても女を抱くんだよ、男ってやつは…



俺がそうだったから。





俺だって浮気がしたかったわけじゃない。
遠距離だったけどAの事大切にしてた。



あの日、たまたまだったんだ…
Aが俺に内緒で会いに来たあの日…



会社の後輩が彼氏に振られたって落ち込んでたから
飲みに連れてった。


飲み過ぎた後輩はフラフラだったし
俺ん家が近かったから部屋に連れて帰ったんだ…
少し休ませるつもりで。


そこをAに見られたんだけど。


でも……
俺はその日後輩を抱いた。



魔が差したわけじゃない。


あんまり悲しく泣く後輩を慰めたかった。
それだけだった…


身体で慰めるなんて間違えなんだけど
それしかできなかったんだ。


他にできる事はあったのかもしれない。
話を聞いてあげる事でもできたのに…



啜り泣く声を、唇を重ね甘い吐息に変えたんだ。



俺とAが愛し合ったベッドで……
俺は後輩と身体を重ねた。


後輩は拒む事をしなかったから
お互い寂しさを埋めるように求め合った。


愛のない行為だったけど
俺はその時それでもいいと思えたんだ…



いや……そんな事、考えてなかったのかな?

目の前にいる後輩を女として見てしまったんだ…

ただ抱きたかった……それだけだったのかもしれない。






.




あの夜だけで後輩とは
もう何もない…





たった1度の過ちで俺は大切な人を失った。








失ったけど…
また目の前に現れたんだ。愛しい人が。




手に入れたくなっちゃうよ…



2人を壊したくなる…



玉森が他の子とキスしてた写真を突き付けたい。









頭の中で葛藤する……


でも…やっぱりAを悲しませたくない。

玉森だって可愛い部下なんだ。






.







.








俺はもう好きでいちゃいけないのかな?

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作者名:yuna | 作成日時:2018年5月13日 22時

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