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『偶然、、、なの?』
「んっ?」
『私も、約束してた....初恋の男の子と。
桜の木の下で。
いつか、いつか、私をお嫁さんにしてって...』
出来れば裕太くんであってほしい。
「同じ、、だね...」
裕太くんの目が大きくなって、こっちを見てる。
「偶然なのかな?」
そうだ、あの時の男の子が裕太くんなら…
『もしかして、持ってる?』
「えっ?もしかして......」
ごそごそと、裕太くんが鞄の中から何かを取り出した。
「これっ?」
手のひらをゆっくり開くと、星の石が......
星の形をした石を目印に、また会おうって約束をしたんだよね。
私の手のひらの中にも星の石がある。
『裕太くんだったの?あの時の男の子...』
「やっぱりAちゃんだったんだね。」
裕太くんの手が、私の手を包み
「Aちゃん、約束守るから!
俺のお嫁さんにするからね。
だから、ここから始めよ......
俺はAが好き。大好きだよ。
俺と付き合って下さい!」
『裕太くん......』
涙いっぱい流れる私の頬を撫で、キラッキラッの笑顔で私の名前を呼ぶ。
「A、きっと僕は
君と出逢うために生まれてきたんだよ」
『裕太くん…///かなりロマンチストだね』
2人の影がゆっくり重なり、静かに目を瞑る。
___ちゅっ。
「ホントだよ。
俺らの出逢いは運命だったんだから…」
fin.
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作者名:yuna | 作成日時:2016年10月13日 21時