標的4 ページ6
優しく吹く風、その風にのって揺れる草原の草花
あぁ──………またこの夢か
あの日からよくこの夢を見る
そう、“あの日”から……
最近は見なかったんだけどなぁ…
広い草原には一本の木があった。
その木は暖かく光る太陽を遮断し、日影になっていた。
その日影に寝息をたてて眠る人が一人…………僕だ
『ァ……ウ……』
絶対と言っていい、普通の人間なら絶対聞き取れない声で、もう一人の、寝ている僕が寝言 を言う
聞こえるはずがないのに、僕にはその声が聞こえる
その言葉は、何度も何度も僕が口にしたこのある……………言葉、じゃないね、名前だ……
その光景を少しの間ぼーっと見ていると、寝ている僕が涙を流しはじめた。声を抑え、静かに
涙を流す僕に駆け寄ってくる人がいる
やっぱり、君が来るんだね
涙を流す僕の顔をみて、いつもは無表情なのに今は目を見開いて驚いている
でもすぐ無表情に戻る
そして、流した僕の涙を拭ってくれるんだ。
今度は悲しそうな顔をするんだ
そんな顔しないでよ…
『君は何を抱えているの…』
未だにすやすやと寝る僕に語り掛ける
『僕も君の力になりたいんだよ』
いつもは冷たいけど、優しいね、やっぱり
僕はそんな君が大好きなんだ。
だから、そんな顔しないでよ……
もう、こんな願い叶うわけがないけど……
もう一度だけ
もう一度だけでもいいから………会わせてよ…
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五月雨@暴走中★(プロフ) - 紅奴依☆さん» コメントありがとうございます！全然更新してないこの小説にコメントしていただいてありがとうございます(^^*)更新頑張りますね！！ (2013年8月25日 8時) (
レス) id: ccd8b9c437 (このIDを非表示/違反報告)
紅奴依☆ - 更新頑張ってくださいo(^▽^)o (2013年8月25日 8時) (レス) id: 08546d3f1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五月雨@紫雲 | 作成日時：2013年8月5日 7時
