come home .56 ページ11
勝利side.
君の悩んでる原因を
きっと俺が作ってしまったんだと思うと
君に申し訳ない反面、嬉しくも思う。
まるで君の中に俺しかいないようで、
君に今日も変わらず毒を吐いて、
優越感に浸って微笑んだとき、
少し離れたところにいた健人くんと目が合う。
しまった、と思った。
彼とは今はあまり話したくないから。
なのに、そんな気持ちも叶わず
「話そう」と彼の口が動いて、拒否できない俺は廊下へと出た。
・
健人 「昨日のこと。」
空き教室の前でピタリと止まった彼は、
少しだけ強く言葉を吐いた。
健人 「怒ってる？」
勝利 「…別に。」
感情的になってはいけないと思うのに
いつものようにポーカーフェイスでいられない。
健人 「俺は怒ってるんだけど。」
じっとこっちを見つめてくるから、
真剣なんだと、逃げられないんだと、思った。
健人 「好きなの？」
勝利 「違う。」
即答で答えた俺を見て、
真面目な顔をしていた健人くんが笑い出す。
勝利 「何…笑って…」
笑われる理由がわからず、俺が少し戸惑っていると
健人 「Aのことだなんて、まだ言ってないよ。」
見透かされたように言われた言葉で
体温が上がり、恥ずかしさがこみ上げる。
勝利 「そういう、そっちは？」
健人 「好き。」
彼も即答で、少しだけ驚いた。
勝利 「あんなやつのどこが、」
焦ってる。
勝利 「すぐ怒るし、人間的にバカだよ？あいつ。」
素直な彼に焦ってる。
勝利 「健人くんならもっと…他の…」
そこまで言いかけて次の言葉が出てこない。
健人 「本気で言ってる？」
目を合わせていられなくなって、
俺がなんで責められるような言い方されなきゃいけないんだと、心の中で逆ギレしてみる。
健人 「素直になったら？」
子供扱いするように頭をポンポン叩かれて、
俺の横を通り過ぎて教室へ戻っていく。
・
勝利 「あー嫌だ。むかつく…。」
俺は今、いっぱいいっぱいなのに…
もうこれ以上何も考えられないのに…
Aのことなんて、考えてる余裕ないのに…
触られた頭を自分でぐしゃぐしゃにする。
A 「ハゲるよ。」
いきなり聞こえた声に驚くと、
A 「そんなに頭掻いてたら、将来危ないね。」
と、君が続けていった。
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@佐藤勝利@ - 俺こんなに人気なんだね〜♪ 作者さん俺を恋愛小説に使ってくれてありがとう。俺これからもこの話の続き見たいので更新よろしくお願いします！ By勝利 (2020年12月9日 16時) (
レス) id: 78446ad809 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 続き気になります(*≧д≦)お忙しいと思いますが完結まで執筆して頂けると嬉しいです！楽しみにしています(o^^o) (2019年7月16日 19時) (レス) id: 84713c49a9 (このIDを非表示/違反報告)
ケンティーガール - 更新もうやらないですか？ 続きみたいです！ (2019年4月7日 11時) (レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
茉冬(プロフ) - 更新してほしいです！ (2019年4月1日 8時) (レス) id: 816271b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 更新して欲しいな！ (2019年3月23日 9時) (レス) id: 40cf893d3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：solar
| 作成日時：2014年3月24日 23時
